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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営の十二か条 第10条:常に創造的な仕事を行う (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営の十二か条 第10条:常に創造的な仕事を行う

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

14/08/06

京セラの経営の原点十二か条  
第1条 事業の目的、意義を明確にすること  第2条 具体的な目標を立てること
第3条 強烈な願望を心に抱くこと      第4条 誰にも負けない努力をすること
第5条 売り上げを最大に、経費を最小に   第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる       第8条 燃える闘魂
第9条 勇気をもって事に当たる       第10条 常に創造的な仕事を行う
                      
1 はじめに
このシリーズでは、「京セラの経営の原点十二か条」についてお話してきましたが、今日は「第10条:常に創造的な仕事を行う」についてお話します。

2 創造的な仕事
経営を成功させるためには、常に創造的な仕事を行って、新しい製品やサービスを世に出していかなければならないということは、皆さんご存知だと思います。では、「創造的な仕事」とは一体どういうことなのか。一挙に新しい技術は生まれてはこないものです。本当に日々の積み重ね、一枚一枚の積み重ねが大事になります。今日よりも明日、明日よりも明後日と常に改善改良を絶え間なく積み重ねていくということが非常に重要になります。

3 日々の改善・改良
ではどうしたらいいのかというと、何でもいいですから昨日とやっていることと同じ方法・作業を、今日は繰り返さないように、「常に新しくしていく努力をする」ということなのです。日々の作業の繰り返しでは、進歩がありません。ですから、作業や方法も絶えず新しく、「もっとこうしたら効率的なのではないか」というようなことを考えていくことが必要になります。これも前回お話したように、「浅きは深き」です。非常に考え方は単純ですが、それを実際に実行するのは非常に難しいのです。

4 未来進行形の観点の導入
また新たな視点として、経営を行う場合「常に未来進行形」という観点から考え行動するということが大切です。通常は、現在の能力を前提として仕事を受けるなど「現在進行形」で考えるわけですが、そうではなく、自分は現在その能力は持っていないけれども、将来的にはその能力がある、その能力があれば新しい仕事が受けられるというような、将来自分が1つ努力してレベルやクオリティが高くなっていることを想像し、そうなるように日々努力をするのです。自分の技術など、一歩先を目指しながら、注文を常に受けているのです。そのため、現在のレベルでこれを受けたら出来ないということは分かっているのです。そして、納期までに大変でもなんとしてでも仕上げるというように、自らハードルを上げていくのです。しかし、そこの上げ方が重要で、あまり上げすぎると不可能になってしまうため、出来ないけれどもなんとかなりそうなところ、ちょっと頑張れば手が届くというくらいのハードルは常に上げていかないといけないということです。
ハードルを上げる際には、少し少し日々努力するということなので、少しずつ改良を重ねていく。しかし絶対に現在のレベルには固定しないということなのです。しかし人間というのはつい楽な方楽な方に流れてしまうところがあるため、それを実行するのは本当に難しいということなのです。

5 人間のミッションと進化向上
この常に創造的な仕事をするということは「人間のミッション(使命)」かもしれません。少し大げさに言うならば、我々が何のために生まれてきたかというところを自覚しているかどうかにかかっていると言うこともできるかもしれません。要するに、周知のとおり、我々人間は単純な生物から何十億年をかけて徐々に進化してきたものです。常に進化向上のプロセス、"ing"にいるのです。そのため、昨日よりも今日というような、様々なところに少しでも全体のレベルが高くなり、みんながお互いに幸せになれるような世界を作るために、進化向上に我々自身も貢献していく。そのために常に創造的な事を行っていくということが必要になります。

6 言われ無き自己限定と潜在能力
よく自分はそんなに出来ない、と自己を限定する人がいますが、これを「言われ無き自己限定」と呼び、ほとんどの人が自分で自分の限界を決めてしまっています。ところが潜在能力ということを、自分の祖先のことで考えてみると、自分が生まれる前に両親は2人。両親の2世代前って両親+その両親、それぞれの両親がいる6人になります。このように計算していくと、10世代前までさかのぼると(1世代が30歳で子供を産むと仮定すると)約300年前で2000人。20世代前へ遡ると200万人。それでたった900年ぐらい前の30世代前で21億人の先祖がいるわけです。つまり、21億人のDNAを我々は受け取って今生活しているのです。たった30世代前での話です。30世代前の私たちのご先祖様は21億人以上いる。それだけの潜在能力があるのです。ただそれを自分たちの少ない知識で、「自分はこれしか出来ないんだ」と決めつけてしまっている。これは正に「言われ無き自己限定」です。
自分の潜在能力は高いのだと常に未来進行形で考え、出来ないはずはない、努力すれば必ず出来る(「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは己が為さぬなりけり」)という思いを持って、常に努力し、創意工夫していく。創造的に製品等を作っていくということが大切です。

7 まとめ
では今日の内容をまとめると、経営を成功させるためには、言われなき自己限定をせず、自分の潜在能力を信じ、常に未来進行形の観点から考え、「創造的な仕事を行うための努力を日々続ける」ということが重要であるということです。

〔参考〕曹岫雲『稲盛和夫の「成功の方程式」』サンマーク文庫

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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