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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営の十二か条 第8 燃える闘魂 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営の十二か条 第8 燃える闘魂

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

14/07/02

京セラの経営の原点十二か条(⑧燃える闘魂)  
第1条 事業の目的、意義を明確にすること  第2条 具体的な目標を立てること
第3条 強烈な願望を心に抱くこと      第4条 誰にも負けない努力をすること
第5条 売り上げを最大に、経費を最小に   第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる       第8条 燃える闘魂

1 はじめに
このシリーズでは、「京セラの経営の原点十二か条」についてお話してきましたが、8回目の今日は「第8条:燃える闘魂」ということについてのお話をします。

2 激しい闘争心
経営にはいかなる格闘技にも勝る強く激しい「闘争心」が必要です。これは平時においては、外に表すのではなく、内に持っているものになります。自分の中に持っていて、それで勿論経営に活かしていくわけですが、外に行って暴れるというわけではありません。「内なる闘争心」と言えます。もちろん、必要な時にはむき出しの闘争心を外に出さなければなりません。しかし、日頃は「内に秘めた闘争心」ということです。

3 母親が子供を守る時の勇気
経営というのは結局弱肉強食の世界であると言えます。現実世界では、実際に世界中の企業が激烈な競争をしています。日本製品が韓国製品や中国製品など他の東南アジア諸国の安い製品に押されている現状を、皆さんも何度も耳にしたことがあるかと思います。日本製品は、価格ではそうした諸外国と競うことが難しいため、品質を高めていかないと経営は成り立っていかなくなります。このように、現実世界では非常に激烈な競争があるため、経営者は会社や社員を守るために本来の業務に対して激しい闘志、闘魂が必要になるわけです。また、この他に、例えば、「反社会的勢力」に対しても激しい闘魂が必要です。専門家の間では「反社」と略しますが、反社がよく企業に手を出してくることがあります。こういう時に、やはり社長さんを中心として組織的に企業を守り、反社会的勢力が企業に手を出さないように、しっかりと守っていかなければなりません。こうした場合には、精神的にも肉体的にも強い闘争心が必要になってくるわけです。この「闘魂」というのは粗野なことや暴れ回ること、あるいは相手を打ち負かす強さというよりも、どちらかというと「母親が子供を守る時の勇気」、「内なる勇気」を指します。そのため、普段は見えないかれども、いざというときは激しく外に出さなければならないもの、ということになります。

4 経営者の強い責任感
例えば、鷹が雛を狙っているというときには、雛を狙われないように母鳥が一生懸命体当たりしていく、あるいは近くに巣がある時には、擬態をして注目を引いて巣を守るとかいうことがあるように「燃える闘魂」を持つということです。そのため、平時においては非常に柔和で喧嘩もしないけれども、秘めた闘魂を持ち、非常時には反社会的勢力に対応するといった、緊急時にはしっかり出していくということが必要になるわけです。ではなぜこのことが必要なのか。その勇敢な気概というのは要するに「経営者の強い責任感」からくるということですが、一体何に対する責任なのか。

5 従業員に対する責任
京セラの場合はすごく日本的ですが、一般的・欧米的に会社は「株主」のものと考えます。しかし京セラの場合は、会社は、株主のためというよりも、社員及びその家族も含めて、「社員の物心両面の幸福」を追求すると同時に、社会の進歩発展に貢献(社会貢献)するものと位置づけています。そのため、「社員」と「社会貢献」が2つの両輪になっているわけです。こうしたことのために、「燃える闘魂」が必要です。一般的・本来的には、どんどん新しいニーズに応えるような新しい製品やサービスを開発して、目標を達成するようにセールスをし、業績目標を達成することが重要なわけです。そこに経営者は本来最大限の努力が必要になるわけです。

6 リスクマネジメント
先ほど説明したように、リスクマネジメントとして反社会的勢力等が来た場合については、きっちりと対処していかなくてはならないということです。「反社会的勢力に対する対応の仕方」については、平時の準備と有事の対応というものが必要です。「平時の準備」というのが「リスクマネジメント」になります。つまり直接来る前の話になりますが、そのときはトップの危機管理として、「不当な要求には絶対に応じない」という基本方針を明らかにして、毅然とした社風を作るといった「社風作り」が非常に重要です。担当者が気楽に上司等に報告できる雰囲気作りも非常に重要になります。情報がきちんと上がってくるように、上下関係の連携をしなくてはなりません。その他、様々なマニュアルを整備したり、手順等を整備していくという「体制作り」と、また、「反社会的勢力であるということが分かった際には、取引を停止します」というような「条項」作りをすること、あるいは警察や暴力追放運動推進センター、弁護士等との連携といった「組織的対応」作りが必要になります。

7 まとめ
今日は、企業が永久的に維持発展していくためには、常に、「経営には燃える闘魂が必要である」ということ、すなわち平時には激しい闘争心を内に秘め、必要時には完全として困難に立ち向かう闘争心をもって経営を行うことが非常に重要性であるということについてお話しました。

〔参考〕曹岫雲『稲盛和夫の「成功の方程式」』サンマーク文庫


分野: コーポレートガバナンス 会計 財務戦略 |スピーカー: 岩崎勇

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