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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営の原点十二か条(⑦経営は強い意志で決まる) (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営の原点十二か条(⑦経営は強い意志で決まる)

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

14/07/01

第1条 事業の目的、意義を明確にすること  第2条 具体的な目標を立てること
第3条 強烈な願望を心に抱くこと      第4条 誰にも負けない努力をすること
第5条 売り上げを最大に、経費を最小に   第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる

1 はじめに
このシリーズでは、京セラの経営の原点12ヵ条に沿ってお話しています。7回目の今日は「第7条:経営は強い意志で決まる」という原則についてお話します。

2 岩をも穿(うが)つ強い意志
「経営を行うためには強い意志を持たなくてはいけない」というのはもう当然のことですが、もう少し具体的にお話していきましょう。例え話になりますが「経営には岩をも穿つ強い意志を持つ事が必要」と言われ、経営者の強い意志が何よりも重要です。経営というのは、経営者の意志そのものです。従って、経営目標というのは経営者の意志を体現するものと言え、目標を設定したらそれは経営者の意志であり、どのような状況が発生しても必ず実現する、達成するという強い意志が必要となります。また、そういった強い願望というのが経営には必須になるということです。

3 潜在意識の活用
前回もお話したように、「強い意志」や「願望の強さ」というのは、その事が四六時中頭から離れない程の強さが必要です。私たちには、自分で意識することが可能な顕在意識と、自分でも意識することができない潜在意識とがあります。経営目標を達成したいという強い思いは、そうした顕在意識だけでなく、さらにその下の潜在意識にまで透徹するほどの強烈な、凄まじいまでの意志・願望・信念であり、常にそういった意志・信念を持って経営に当たるということが必要だと言えます。多くの判断は、実は顕在意識というよりも、その奥にある潜在意識の方でなされています。成功する人・経営者は、このような潜在意識を上手く活用しています。

4 目標は必ず達成
そのため、目標が達成できないにもかかわらず、その様子を黙って見ているだけだとか、これがあるから無理だなどと言い訳をしたり、目標を修正もしくは全面撤回するということは、好ましくありません。

5 目標不達成の副作用
勿論、そういった態度をとると目標達成が不可能になるわけですが、それだけでなくそれ以上に悪い副作用が出てくることになります。それは「社員に対する副作用」です。社員は、経営者が立てた目標に賛同しそれに従って働くわけですが、例えば、経営環境や景気が悪くなったからと言って、経営者が一度でも目標を達成しなくてもOKというサインを出すと、それ以降経営目標が達成されなかった場合の言い訳になるのです。要するに、「目標は達成しなくてもいいもの」というサインだと誤って解釈されるわけです。そのため、「何としても目標を達成する」という強い意志とともに、それを「本当に実行する」ということが非常に重要になります。

6 信頼と尊敬
また、先ほどは社員に対しての例でしたが、同様に上場し次期の業績予測を立てた場合を考えてみると、経営環境を理由に業績予測を達成しなくてもいいということになると、投資家や株主に対して、こういう目標を立てたのに実際は経営環境が悪くなったので達成できませんと伝えることになります。これでは、投資家や株主を裏切ったということで、当然信頼を失ってしまいます。経営で一番重要なのは「信頼と尊敬」と言われます。経営目標というのは繰り返し言うように、経営者の意志の体現ですので、もう絶対にどんな経営状況になろうともそれを達成する、たとえ1円でもいいから多くという意志が非常に重要だという事です。

7 従業員との意識の共有
そしてもう1つ。その場合に重要なのが実際に働く「従業員」です。会社を運営し経営していくためには、やはり実際働く人、従業員の協力が必要不可欠です。そのため、社員の共感を得て、彼等との意識を共有して一緒に全員参加でやっていくことが必要となります。いくら経営者がこういう目標を立てたからといって従業員がついてこないと進みません。「笛吹けど踊らず」というふうになってしまいます。そうなると上手くないので、必ず社員の共感を得ておく必要があるのです。具体的にどういうふうにやるのかというと、京セラでよくやっているのは、「コンパ」です。要するに、お酒の「飲み会」です。頻繁ではなくても定期的に開き、経営理念や経営目標を社長が社員に向かって伝える場、飲み会を開きます。そこで経営理念や会社を大きくしていこうとか、今年の目標はいくらだから達成しよう、といったエネルギーや魂を吹き込みます。
このように、「飲みニケーション」が一番重要になるわけですが、こうして従業員からの共感を得て、彼等との意識を共有して全員参加で目標を達成していくとことが最も大切なことになります。

8 自燃型の人になれ!
「成功の方程式」というのは前にもお話しましたけれども、「考え方×情熱×能力=成功」になります。例えば、「来年は売上○○○を達成しよう!という目標(考え方)」を立て、従業員から「情熱」を引き出し、従業員が持っている「能力」を最大限に引き出して経営目標を達成していくということが非常に重要だということです。そして、その場合に「雰囲気作り」が非常に重要となります。従業員の中にもクール派な「不燃型・消火型」や燃えやすい「可燃型・自燃型」という4種類の従業員がいます。クール派な「不燃型」(燃えない人)・「消火型」(燃えようとしている人を燃えなくする人)という消極的な人たちが主導権を握るのではなく、「自燃型(自分でどんどん燃えていくタイプ)」や皆がやろうと言ったらやろうという「可燃型」を中心として、コンパや会議等で雰囲気作りをしていくというようなことが非常に重要であるというわけです。

9 まとめ
このように、今日は、企業が永久的に維持発展していくためには、常に、「経営は強い意志で決まる」ということ、経営には岩をも穿つ強い意志を持つことが非常に重要である、ということについてお話しました。

〔参考〕曹岫雲『稲盛和夫の「成功の方程式」』サンマーク文庫

分野: コーポレートガバナンス 会計 財務戦略 |スピーカー: 岩崎勇

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