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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > パワー基盤の構築① (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

パワー基盤の構築①

田久保 善彦 リーダーシップ領域

14/07/28


前回まで、論理思考力や分析力、伝える力を鍛えるというお話をしてきました。いわゆるPDCA(plan-do-check-action)という流れに照らして考えれば、これらはいずれもプラン(plan)の部分にあたります。今回からは、それらのプランを実際にどのように実行して行くのかという点(do)について、話を進めて行きたいと思います。

実際に物事を進めて行く際の戦略については、皆さん結構悩んでいらっしゃるかと思います。せっかくプランを書いたのに、絵に描いた餅になってしまう。もしくは、最初は偉い方のお墨付きではじめたプロジェクトだったはずなのに、やっている間に偉い方がそのことを忘れてしまう。こうした話はしばしば聞かれるもので、持続的にやり切ることはなかなか難しいようです。ここで大事な点は、仕事の成果とはそもそも何を意味するのか、考えてみることです。いろいろな定義があるでしょうが、やはり、良いプランと持続力の掛け算によって算出されるものと思います。つまり、100点のプランであってもそれを全くやらなければ(=0)、結果は0となるのです。60点のプランでも5割やれば、結果は30点となります。40点のプランであったとしても9割やれば、結果は36点です。このようにみると、描いた餅をどのように実際にやり切るかという点が非常に大事であることがわかるでしょう。しかし、皆さん意外とこの点を重要視しておらず、どちらかといえばプランの方に目が行きがちです。日本の会社の中には、予算に着目するばかりに、延々と予算作りだけをしているというところもあります。そんなことにならないためには実際にどのようにすればよいのか、これから見て行きましょう。

ほとんどの場合、物事を一人で進めることはありません。そうなると、必要とされる最もベーシックな能力は、人を巻き込む力であると言えるでしょう。この力を持っている人と持っていない人の違いは、信頼を勝ち得ているかどうかという点に尽きます。たとえば転職して新しい会社に入り、これから頑張りたいと思っているとします。しかし新しい場所へ行ったばかりですので、信頼が未だ積み上がっていません。そんな時に「ああでもないこうでもない」などと正しそうなことを言ったとしても、周囲があなたの人柄も何もしらない以上、なかなかうまくいきません。ここではやはり、信頼を積み上げて行くことが何よりも大事なこととなります。

それでは、信頼はどのようにして作られるのでしょうか。信頼の残高を増やして行く際に欠かせない要素のひとつに、専門性があります。たとえば、エンジニアや研究者のうちには、コミュニケーションはあまり上手ではないものの、ある特定の分野については右に出る人がいない、という方が多くいらっしゃいます。この場合、その専門性によって信頼を作っているのです。もちろんオフィスワークの方であっても、いろいろな専門性を有していますので、それによって信頼を得ることができるでしょう。二つ目が、コミュニケーションのスタイルです。どんなに仕事ができる人であっても、コミュニケーションがつっけんどんだったり態度が悪かったりすると、なかなか信頼を得ることはできません。そして三つ目が、仕事に対する姿勢です。この仕事によってどの程度のインパクトを世の中に与えたいと思っているか、どういう志でこの仕事をやっているか。こういった熱意を周囲に見せることも、信頼を勝ち得るためには大事となります。最後に、仕事の成果も重要です。その人が仕事の中でどれほどの結果を出しているのかという点が、信頼の積み上げにおいては着目される要素なのです。

このような要素によって成る信頼を得ているかどうかで、周囲を巻き込めるかどうかが決まります。いかに新しい発想を出したとしても、その人が専門性も有さず、仕事に対する態度もいい加減で、成果を出したこともなければ、「単なる思い付きだ」などと思われてしまいます。周囲を巻き込むことができないのです。何をするにもまずは信頼を積み重ねて行くこと、そして自分が信頼を積み重ねているのかどうかということを考えてみることが、大事となるでしょう。

今日の話をまとめます。
仕事を進める上では、周囲を巻き込む必要があります。そのためには、自身の信頼の残高を少しずつ増やしておかなければなりません。その要素としては、専門性を高めること、良いコミュニケーションをとること、仕事に対する姿勢を良い状態に保つこと、結果を出すこと、が挙げられます。これらを日々行うことで、周囲からの信頼を勝ち得ていただきたいと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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