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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 意思疎通の注意点② (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

意思疎通の注意点②

田久保 善彦 リーダーシップ領域

14/07/08


前回は、前提の共有や、話に一つの方向を持たせることの重要性についてお話しましたが、言葉そのものにこだわることも大事です。ビジネスの世界では、それを用いれば仕事をした気になってしまう言葉が存在します。グロービスではそうした言葉のことを、思考停止ワードと呼んでいます。

たとえば、ブランド。エルメスやカルティエはブランドですが、ユニクロもブランドです。カローラがブランドであることと同様に、ポルシェもブランドです。しかし、話の中でブランドという語が出てきた場合、皆がまったく同じ意味でブランドの語を用いていると言えるのでしょうか。他にも、差別化や差異化という言葉の使用においても、そもそも「何の」差別化あるいは差異化の話をしているのかわからないという事態がよく生じます。その場合は、製品そのものの話をしているのか、売り方を変えようという話をしているのかも把握しないままに、差別化戦略という言葉そのものに喜んでいるだけなのです。こんな会話をいくら積み重ねて行っても、相互にわかり合える議論にはなりません。同様に、シナジーという言葉もよく聞かれますが、何を意味しているのか理解している方は少ないように思います。

皆よくわからないままにこれらの単語を用いて議論を進めて行くと、途中でそれらの単語の意味をきくこともできない状態で、わかったふりをして会議が終わることになります。そこで私はクラスでよく、「横文字を見たら、それを平仮名で置きかえられるかどうか実験してみて下さい」と言います。日本語に置きかえられない場合は、自分の頭の中で理解できないと思った方がよいです。たとえば、ブランドという言葉を皆さん日本語へ置きかえることができるでしょうか。どきっとする方も、もしかしたらいらっしゃるかもわかりませんね。

今日はもう一つ、CRECについてお話します。conclusion(結論)のCとreason(理由)のR、example(事例)のE,そして最後にまたconclusion(結論)のCから成ります。何かを話す際には、「私はこう思います」という結論を一番最初に言います。そして最後にも、「私の結論はこうだったんです」と言うのです。結論と結論で、話を挟むわけです。間にはRとEが挟まれますが、理由と事例を二セットずつ用意するとよいでしょう。結論→理由1→事例1→理由2→事例2→結論という流れで話すようにすれば、これでCRECができあがります。アメリカの学校では、CRECの通りに話すようにトレーニングをすることもあるようです。ここで大事な点は、事例を入れるというところです。抽象度が高い話だけをふわふわされても、相手にしてみればわかったようなわからないような状態になってしまいます。事例があれば具体的なイメージを浮かべることができるため、理解しやすくなります。しかしそこでマニアックな事例を出されても、イメージできません。わかりやすい事例、皆が知っていそうな事例、皆が知らなくともイメージしやすい有名な会社に関連する事例などをネタとして持っておくことが、コミュニケーションをとる上で肝要です。ですから、わかりやすく説明できる人は、ネタを豊富に持っている人でもあるのです。

しかし、事例ばかりを話していたら、単なる物知り博士になってしまいます。やはり結論、「自分が言いたいことはこういうことなんだよ」ということを、抽象度が高いところできちんと語ることも非常に重要なポイントなのです。

今日のお話をまとめます。
これまで二回にわたって、コミュニケーションのツボをテーマにお話をしました。押さえておいていただきたいポイントの第一は、思考停止ワード、もしくはものすごく大きな事柄を語るということでビッグワードの乱発をやめることです。第二は、説明をする際には、CRECの構造を意識するとよいということです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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