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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(16):テューダー朝(3) (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(16):テューダー朝(3)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

14/07/30

「イギリスの歴史」シリーズ16回目の今日は、前回・前々回に引き続き「テューダー朝」についてお話していきます。

もう3回目にもなると、テューダー朝の中でも後の時代、16世紀辺りになり、話の中身がだんだん細かくなってきていますが、前回「ヘンリー8世」についてお話しましたので、その後の人たちのお話をしたいと思います。「エリザベス1世」が大変興味深いところですが、それは次回するとして、今回はエリザベス1世に王位が継承されるまでのお話になります。

前回お話しましたが、「ヘンリー8世」はテューダー朝の16世紀を中心に活躍し、在位約40年と非常に長い間国を治め、奥さんをとっかえひっかえした、など様々な意味ですごい人物でした。この後エリザベス1世に向かうまで、(この方も在位40年以上の女王だったわけですが)、ヘンリー8世の2人の子供が間に入ります。1人は「エドワード6世」という男子で、もう1人は「メアリー1世」という女性です。

どちらも5年くらいの在位ですが、この間は非常に不安定な時代でイギリスの中でもとても「血生臭い時代の1つ」と言われています。特に「メアリー1世」は「血のメアリー」と呼ばれたくらいでした。この話はまた後ですることにしましょう。

まずは「エドワード6世」ですが、この方はヘンリー8世の3番目の奥さんとの間にできた子どもになります。1番目の奥さんが男子を御生みにならなかったため、この方はまだ若くして9才で即位しています。そのため、実は後継人が出てきて政治を牛耳ろうとしたり、逆に誰かから陥れられてまた別の後継人が立ってというような歴史をたどるのです。あまり細かいところには入りませんが、そんな時代をただ9才で生きると言うのはかわいそうですね。何もわからない時に陰謀の中に巻き込まれてしまうわけです。結局この方は病気でお亡くなりになるわけですが、その後にきたのが「メアリー1世」です。所謂家系図的に言うと「メアリー1世」が世継ぎになることが順当だったわけですが、実は誰が世継ぎになるかということで大揉めしました。異を唱えて挑戦してくる人が出てくるなど大変だったようです。この方は民衆に蜂起を促し、無事に世継ぎとなるわけですが、政治的には非常に賢かったのではないかと思います。「メアリー1世」はヘンリー8世の1番目の奥さんの娘でもあり、女性ではありますが「王様」になれるべき立場であったわけで、あるべき場所におさまったと言えるでしょう。

このように賢く立場的にも文句のつけようのない「メアリー1世」ですが、第三者から見ると色々と問題がありました。イギリスはヘンリー8世の時代に、ローマカトリックからイギリス国教会に宗旨替えしたわけですが、彼女は「カトリック」でした。そのため、国教会が出来て勢いづいてきたプロテスタント系の人々に相当の弾圧を加え、かなりの人が処刑されているのです。先ほど彼女が「血のメアリー」と呼ばれているという話をしましたが、英語では"Bloody Mary"と言い、カトリックをなんとかイギリスの世界に持ち込もうとした人なのです。実はカトリックの国であるスペインの王太子、次期王様になる人と戦略的に結婚しているのです。

このようなことを受けて周囲の人々はこれは大変だと思い、政治が安定しなかったと言われています。また、この方はフランスやスコットランドなど周囲に様々な敵国があったため、とても不安定な中に置かれ、最後は病気でお亡くなりになられました。そのため、残念ながら自分の野望を成し遂げることはなかったのです。その上、彼女の時代にフランスに最後に残っていた「カレー」という場所、ドーバー海峡のドーバーとカレーを結んでいた船の発着地だったわけですけれども、そこも失ってしまい、この時代は完全に大陸の領地は無くなってしまいます。スコットランドとは相変わらず戦闘が続き、休まる暇もなかったと思われます。

最後に彼女が亡くなった後ですが、順番からいくとヘンリー8世の2番目の奥さんの子供である「エリザベス1世」が順当だったわけですが、プロテスタント系統であったことやメアリー1世にとっては腹違いの妹であることなどからとても抵抗したと言われています。

そのようなことで紆余曲折あったようで、「エリザベス1世」は「メアリー1世」から王位を受け継いだ時には25才になっていました。ここから40年以上にわたる治世になるわけですけれども、その話はまた次回ご紹介することにしましょう。

今回は、テューダー朝のヘンリー8世からエリザベス1世の大物同士をつなぐ間の時代が、非常に血生臭かった時代だったということでまとめたいと思います。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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