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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 解釈力を高める (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

解釈力を高める

田久保 善彦 リーダーシップ領域

14/06/19


前回は、データを解釈することについてお話しました。解釈するとは、たとえば数値が5から6になった場合に、その意味を考えることをいいます。それでは、どうすれば意味のある解釈をできるようになるのでしょうか。

解釈する時には、「差」にぜひ気をつけていただきたいです。Aが10、Bが10、Cが10という状況ですと、なかなか解釈のしようがありません。Aが10、Bが15、Cが20であれば、そこにある差について自分の解釈を作って行くことができます。つまり解釈するということは、差に注目することだと言いかえられるのです。

1ドル100円だったものが、104円になりました。そこには4円分の差、あるいは、4~5%の差があります。これをどのように読むか。要するに円とドルの力関係が少し変わったということですが、それはすなわち何を意味しているか。このようにして、考えて行きます。差があれば、その差が生まれた理由や差が縮まった理由を考えます。差がなければ、差がない理由を見て行きます。差があるはずなのに差がなくなっていれば、また別の視点から考察することとなりましょう。

このように、まずはデータを並べてみることが大事です。並べた上で、どのようにして差を見出せばよいのでしょうか。たとえば、目標値との差をみることは、ビジネスでは多く行われています。目標値を目指して数値を上げて行きますが、到達することはできなかった。あるいはオーバーした。そうした場合に、何故オーバーしたのか、何故足りなかったのか、そうした点についてきちんと考えていただきたいものです。そうすると、目標値自体がよくなかったのか、営業努力が足らなかったのかなど、一歩踏み込んだ考察ができるようになります。単に「目標値に到達した、しなかった」で終わるのではなく、次へつなげるための解釈が非常に大事です。

あるいは、ベンチーマークという考え方もあります。業界の中で一番良い会社がどのような状況にあるのか、数字を取って来てみるのです。自分の会社の数字も取って来て、両者の差をみます。たとえばテレビ番組であれば、あるドラマの視聴率は15%で、私が担当している番組の視聴率は11%であったとします。両方ともに9時からやっているのに、4%の差が生まれています。としますと、内容や宣伝の仕方、放送曜日、出ている人などに、なんらかの問題があるというふうに解釈することができます。視聴率に絡む要素について、いろいろな議論が可能になるのです。

あるいは、自分の会社が最も良かった時と最も悪かった時の数値を出してきて、それらと現在を比べてみるのも一つの手でしょう。つまり、何らかの基準を設けて、現状との差を無理やりにでもいいので作りだし、考察する。そういう話ができてくれば、様々な見方が生まれてきます。さらには、こうして出てきた見方を皆で共有して行くことが、すごく大事です。

以前にお話した時系列のデータについても、解釈が必要です。折れ線グラフであれば、ある時に急に上がったり下がったりしていることがあります。この方向が変わったところを、変曲点といいます。変曲点において起こった事柄に着目することが、解釈する際には非常に有効な手段となります。

また、データをプロットする際にぴょんと、一つ、二つ外れるものがありますが、これを外れ値として処理しないことも重要です。確かに例外扱いとした方が説明しやすいですが、そこに何らかの秘密が隠されていることも少なからずあります。最終的には例外扱いとすることも十分ありえますが、まずは外れている理由について真剣に考えてみるのです。外れ値が複数あれば、外れていることに何らかの傾向があるかもわかりません。こうした見方をすれば、解釈の方向性がいろいろな形でみえてきます。様々な可能性を生み出すことができるようになります。

今日のお話をまとめます。
解釈力を高める一つの方法として、差に着目するという話をしました。目標値との差、ベンチマークとの差、過去との差をみていくのです。もしくは、ちょっと外れたデータに着目することも、有効な方法です。ぜひ実践していただければと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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