QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 仮説を立てる (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

仮説を立てる

田久保 善彦 リーダーシップ領域

14/05/09


世の中には、仮説思考という言葉があったり、そうしたタイトルの本があったりします。仮説を持つことは、ビジネスの上ではものすごく大事です。すなわち、何かの課題を抱えた場合、「ああかな、こうかな」と自分なりの仮の説、仮の答えを持ってみるのです。たとえば、皆さんが電器メーカーに勤められているとしましょう。売り上げが好調だったエアコンや洗濯機がありましたが、急に落ち込んでしまいました。こうした事態に直面した場合に、仮説がない状態でその理由を考え始めると、右から左へ思いつくことを全部調べて行くというようなことが起きてしまいます。その結果、情報の洪水に飲まれてしまい、いつまでたっても全部調べられず、身動きが取れなくなります。

そこで、仮説を立てることが重要となります。売り上げが落ち込んだ理由を、5個か6個考えてみるのです。値段やデザイン、PM2.5に対する機能など、いろいろな要因を思い浮かべます。そうした状態のことを、私は「仮説の卵を産む」と呼んでいます。そして、それらについて、半径5m以内の人に雑談がてらに尋ねてみます。そうすると、社内には何らかの知見を有する人がいるわけですから、様々な意見をもらうことができます。このようにして5人か10人程度に尋ねて後、自身で検証してみるのです。自分が考えていることが、おおむね合っているのかそれとも合っていないのか、考えてみるのです。

あるいは、簡単なデータを取ってみるのもよいでしょう。5個か6個の仮説を出していれば、それらが全滅することはありません。身近な人びとと会話をする中で、また新しいアイディアも出てくるかもわかりません。否定されることもあるでしょうが、皆の意見が一致することもあるでしょう。自分では正しいと思っていたけれども、10人中8人から否定された場合、そのアイディアは却下となります。

こうしたことを繰り返して、仮説を育ててあげます。この仮説については5人がOKを出してくれたので、とりあえずOKとする。この仮説については10人中8人に否定されたから、とりあえずだめとする。こうして、仮説を検証し、選り分けた後で、次の一歩に踏み出します。すべてを調べ上げることは無理ですから、仮説を立てた上で検証する姿勢が非常に求められます。

一方で、偏ったところにおいてのみ仮説を立ててしまうと、他がすべて抜けてしまう事態に陥りかねません。これを避けるためには、前回までにお話しましたように、枠や柱を立てればよいのです。たとえば商品の売れ行きが悪くなった場合には、マーケティングの4Pに基づいて枠組みを考えてみるのです。4Pとは、製品、価格、販売チャネル、プロモーションのことです。これらを柱にして、それぞれについて、一つあるいは二つずつの仮説を立ててみます。そうすれば、ある程度全体感を持った仮説をもって、話を進めて行くことができます。

もっとも、どこまで作業を行っても、全部の仮説をチェックできるわけではありません。私たちは時間や労力、コストと戦っているわけですから、ざっくりと枠や柱を設定し、ざっくりと仮説を立てた上で、そこを基点に物事について考えを深めて行くことが非常に重要なのです。最初の枠組みがないままにやたらめったらに情報を集めても、それは闇夜に散弾銃を打つようなものです。当たるも八卦当たらぬも八卦状態になります。こういう仕方で仕事を進めると「仕事した感」を覚えるかもしれませんが、あまりよくはありません。

今日のお話をまとめます。
課題を解決する際には、まずは柱を立てた上で、その柱ごとに仮説を作ります。その仮説を、すでにあるデータや周囲へのインタビューをもとに検証し、育てて行きます。このようにしながら、物事に対する解決策を見出していただきたいものです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ