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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 自己紹介 (アントレプレナーシップ ベンチャー論/堀 義人)

自己紹介

堀 義人 アントレプレナーシップ ベンチャー論

14/04/10

今日は堀さんがグロービス経営大学院を立ち上げるに至った話を聞いていきます。
堀さんのプロフィールは、京都大学工学部を卒業して、ハーバード大学経営大学院に入られ、工学専攻から経営学に転向されています。

元々私の父親、祖父は学者でした。二人とも研究をしており、その関係で私も学者として研究をしたいという願望があり、工学部に入りましたが、落ちこぼれました。私自身が実験が面白いとはあまり思えず、機械に向かって繰り返し繰り返し実験をするよりも、人と会っている方が楽しいということに自分で気が付きました。そこで進路を工学系の研究から商社マンに変更して、世界を飛び回る商社マンになろうということを思い住友商事に入りました。その後どこかに行きたいという願望があり、その時MBA(経営学修士)というものがあると知って、びっくりしました。MBAというものを取れば給料が3倍になると言われて、本当に3倍になるのかと思ったのです。しかし、その当時の通貨を考えると確かに3倍になるのです。これは是非ともMBAを取ってやろうという気持ちになり、住友商事からの会社派遣として、留学生制度を利用して社内で応募した後、留学が決まってハーバードの経営学の大学院に進んだということです。

私は大学は京都大学に行ったんですが、ほとんどさぼってばかりでした。
さぼってばかりいた学生で、授業も面白くなかったのですが、そんな私がハーバードに行ったら物凄く面白かったのです。初めて学ぶ事が楽しいと思えました。
何故かというと中学校から大学、小学校も含めて日本で教育を受けると、先生や教授が一方的に知識を植え込みます。そして正解は何かを試験で問われて、覚えたものを書くという教育を受けていましたが、ハーバードの教育は全く違って、そもそも正解はありませんでした。正解が無い中でどうするのかというと、最善の解を求める為に多くの人と議論しながら考えていきます。それを言ったからといって正解ではないし、全く違う意見を言ったからといってそれも正解でもありません。そういった正解が無い中で模索して最善の解を求める為に、様々な理論や知識を使って方法論を考え、意思決定をし、行動計画を立て、戦略を練って議論をしていきました。そういった方法論がすごく面白いと思いました。
そういう意味ではハーバードの教育は面白いと思うと同時に、全て英語で行われますので、辛い面もありました。

私は高校時代1年間留学をしていたんですが、ネイティブにはやっぱり勝てませんでした。英語を読むスピードも遅いし、喋る力も弱い中で、クラスの中の10%は落第していきます。どうしてもネイティブではない日本人などは、過去において4人の内1人は、放校・退学していく厳しい世界でした。
その中で戦っていくという事はすごく厳しかったです。学びは楽しいけれど、一方では競争は厳しかった。その中で得られたことは何かというと、自分自身が明らかに能力が高まったということが実感できたという事です。

ハーバードの先生は教えません。普通、先生や教授は教えるということが私たちの先入観にあるわけですが、ハーバードの先生は教えないのです。先生は何をしているかというと、私たちに質問をします。貴方はどう考えますか、なぜそう考えたんですか、と投げかけをします。
投げかけをして考え方を引き出すのです。結論を引き出してそれに対してどう思ったのか、それに対して反論させていきます。

以前「ハーバード白熱教室」というのがあって、マイケル・サンデルという教授が正義とは何ぞやということを問いかけて、学生はそれに対して手を挙げて正義とはこういうものだ、違う学生が手を挙げてそれは違う、ということを言うのですが、どっちが正しいということは無くて、違う意見をぶつけ合いながら自分の考えをまとめていくのです。つまり先生は教えるのではなくて、指揮者のように引き出していくのです。そういうダイナミックな教え方がすごく面白いと思いました。
よく日本の学校でも手を挙げて、「答えは何だと思いますか?」、「答えはこうです。」と言った時に正解じゃないと「違います。」と言われたものが、ハーバードに行くと「違います。」と言われないのです。「なぜそう思うのですか?」「面白いね。」と言われるのです。逆に言えば、違ったユニークな意見の方が尊重されます。
全てを受け止めた上で、その代わり「なぜそう思うのか?」ということを問われて、それでは議論してみなさい、反論してみなさい、というようなディスカッション形式で進んでいくのが、すごく面白かった経験で、かなり実践的なものでした。

そういう厳しい環境で何を語るかというと、なぜこのような所に来たのか、ということです。時間があるのが金曜日の夜で、食べる時間も惜しんで、走りながらレストランに行って勉強をしていたのですが、金曜日の夕方になってようやく時間が出来て、仲間と一緒に飲みに行くと、みんなが語り始めます。
夢があるからとか、私はこういう事がしたいと思っているんだ、ここで能力を貯えてキャリアを作ってこういうことをやるんだと、夢を語るわけです。夢を語る中で私の生き方も段々見えてきて、会社派遣で留学をしたのですが、自分はやっぱり新しいものを作っていこうとか、ベンチャーをやっていこうとか、誰もが歩んできたことが無い道を自分が作っていこうとか、そういった願望が芽生えてきたのです。

そこからこのグロービス経営大学院を立ち上げるという夢を見つけたということです。
元々ベンチャーという、つまり0から何かを作っていくということの方法論をハーバードで学んだのですが、ところが何をしていいのか分からなかったのです。ベンチャーをやろうと思っても、何をしようか?と考えて、30ぐらい事業アイデアを考えた中で、ふと1つに絞り込んだ時に思ったのが、「ハーバードは凄い」ということでした。このような大学院を日本にも作れないかと思ったのです。日本にもハーバードのような大学院を作って夜間と土日を使って、多くの人が学ぶ機会を与えたら、多くの人が自分の生き方に気づいて、能力を高めて社会の創造変革を行っていけるだろうということを思ったのです。自分が留学をして学ぶ機会を得たのはラッキーだと思ったのです。そのラッキーな機会を多くの人にも提供したいというのが一番最初の始まりで、そこがグロービスの大学院、当時は大学院ではなくて「グロービス」の始まりだったわけです。

分野: グロービス経営大学院 |スピーカー: 堀 義人

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