QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > グロービス経営大学院とは (アントレプレナーシップ ベンチャー論/堀 義人)

グロービス経営大学院とは

堀 義人 アントレプレナーシップ ベンチャー論

14/04/11

今日は、グロービス経営大学院とはどんな場所なのかということについて聞いていきます。

グロービスは私の三軒茶屋のアパートの一室の貸し教室ではじまり、パンフレットも作ることができなかったので、コピーを刷ってそこから始まりました。当初は大学院でもなんでもなく、普通の塾のようなところでした。

始めた当初は30歳の若造だったわけで、信用もないし、お金もないし、人脈もないし、何もないところからはじまりました。友達などを20名ほど集めて塾的に始めたのがグロービスの始まりで、それを東京から大阪に広げて、名古屋をつくって、2006年の小泉内閣の時に、構造改革特区として、株式会社のまま大学院になり、2008年に株式会社を学校法人に転換することによって、日本で唯一、学校法人立の大学院という転換をしたわけです。東北大震災の時に仙台を作り、2013年からは福岡に設立しました。5校体制の大学院で、英語のMBA、世界の30カ国から学生が集まっていますが、そういった大学院へと発展しました。最初はたった一人でアパートの1室で始めたのが、グロービスということです。

グロービスの教育理念は「創造と変革の志士を育成する」ということが根幹にあります。明治維新は勤皇の志士によって日本の近代化が進んだわけですが、今の混迷する日本経済、日本社会の中においては、「創造と変革を行う志士を育成していくんだ」ということを考えていて、その際の3つの柱があります。
1番目が能力を開発する。能力がなければなにも出来ないので、徹底的に能力を高めていくことを行う。2番目が人的ネットワークを作っていくこと。ビジネスとか社会的な変革というのは1人ではできないです。仲間を作って初めてできますので、人的ネットワークを作っていくのです。3番目は、何をしていいかわからない人が多いので、自分の志、生きていく方向性、どういう方向に向かうかというベクトルを作るのが「志」だということを考えています。こうやって「志」を育成していくことを考える、この3つを中心としたのが、グロービスの考え方です。
頭と、気持ちと、ネットワーク。この3つがあれば、基本的に何でも可能になると考えているので、社会の創造と変革を行うのです。普通の、何も変わらないものにちょっと付加価値を提供するようなリーダーではなくて、思い切ったゼロからの創造とか、社会の変革を行っていくような志士、志をもった侍を育成していこうというのがグロービスの考え方です。

グロービスの講義では基本的にはケースメソッドという方法を使っています。日本においてはレクチャー形式で先生が一方的に教えることを行っていますが、グロービスではハーバードと同じケースメソッド、つまり、題材があって、それに関して経営者としてどういうふうに経営環境を分析して、どういう戦略を練るのか、2つの質問をします。1つが、「あなたは今この経営環境をどうなっているとみますか?」つまり、「今どうなっているの?」という質問と、2つ目が、「あなたは経営者としてどういう戦略、行動計画を立てますか?」つまり、「どうするの?」と質問します。「どうなっているの?」ということと、「どうするの?」という質問を受けて、知識や理論を使い、分析をして、それに基づいて、多くの人と議論するわけです。このケースメソッドの良さというのは、自分の頭で考えた後は、ディスカッションをするということです。多くの人と議論をします。最善の解を求めることを行って、それをただ単に書くのではなくて、発表する。発表してそれを説明する。リーダーというのはコミュニケーションをして多くの人を引っ張っていく必要性があるので、そういった意味で説明をする。コミュニケーションを取って人を引っ張っていく、そういった訓練をするのが教育方法で、これを徹底的に行っていくのです。

日本人はどうしてもディスカッションが苦手だと言われていますが、実際にやってみて分かったことは、ディスカッションが下手ということはないのです。そういう機会がなかったのと、訓練をされていなかったというだけです。グロービスに来れば、皆が発言をしなければならないし、手を挙げて発言をしなければ、出席におけるプラスの点数がもらえないし、それで10%は落ちるという方法を、グロービスでも導入しているので、競争環境を作り上げて、手を挙げるということを、受講者全員が行います。発言をして、議論していくということを行っているので、議論をすることによって自分の考えが正しいかどうかが分かってくるし、他人からの反論を基にして自分の根拠が明確かどうかもわかってくるわけです。こういったディスカッションを行う事によって、なぜこう思っているのか、どういった戦略のオプションがあって、なぜこれが一番良いと思っているのか、その根拠はどういった分析なのかといったものをもとに、曖昧な経営環境の中で、私はこう生きるんだ、こういう戦略を練っていくんだ、こういう形の意思決定をするんだ、といったことが説明出来るようにしていくということを考えています。
よく経営学というと、すごく難しいと考えられますが、数年前にベストセラーになった「野球部の女子マネージャーがもしもドラッガーを読んだならば」という「もしドラ」という本がとても売れました。野球部の女子マネージャーであっても、ドラッガー、つまり経営学は有効なのです。3人以上の人が集れば、経営が必要になってきます。例えばラジオ局でも、政府でも、病院でも、NPOやサークルでも、組織というものは組織の目的があって、その目的に向かって達成するための戦略があって、その中に競合環境があって、そしてその仲間がいる。どうやって一番良い方法に持っていくかを考えていくというのが、リーダーの役割だと考えた場合、経営というのは多くの分野において必要になってくるもので、そのリーダーを育成していけば、世の中が変わっていくということを考えて、グロービスを立ち上げたのが、1番大きな理由です。
従って志士、志をもった侍を育成し、創造と変革を行うということをやりたいと考えています。

分野: グロービス経営大学院 |スピーカー: 堀 義人

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ