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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 集団とは(集団の特性) (社会心理、組織心理 /藤村まこと)

集団とは(集団の特性)

藤村まこと 社会心理、組織心理

14/03/18

今日は集団とは何かについて、お話します。

私達は生活の中で、色々なグループ、組織、人々と関わります。集団は個人と対比されるものですが、では集団とは何でしょうか。心理学では、人が2人集まれば集団となります。恋人同士、友達同士、スポーツチーム、ボランティアチーム、そして家族も集団です。さらに人数が増えて、学校や産業組織となった場合も集団の一類系と見なされます。

■集団らしさとは何か
ここでは、何をもって集団とみなすかという集団の定義を見ていきましょう。まず人が2人以上であることが必要です。そして,われわれ意識というものがある場合も集団と定義されます。ただ、より集団らしく認識されるためには、共通の目標がある、個人と個人の間で相互作用やコミュニケーションがある、そして役割の分化があり、ルールがあることなども必要です。すべてを満たす必要はありませんが、それらの特徴を満たすほど、より集団らしくなります。職場集団が組織と呼ばれるのは、それらの特徴を多く満たしていてより集団らしさが強いからでしょう。しかし、職場集団や企業組織の中には、組織らしい組織もあれば、あまりまとまりのない組織らしくない組織も存在します。ではどうすれば、良い組織、良いチームが機能していくのでしょうか。そのようなテーマが社会心理学や産業組織心理学では研究されています。

■組織の構造:水平/垂直/中心性の3次元
まず組織の構造を考えてみましょう。みなさんが働いている会社をイメージしてください。組織構造を理解するときに使われるのは、水平と垂直に広がるピラミッド型組織です。組織は、営業、人事、販売、製造というように、横方向に広がっています。そして、垂直方向には、社長、部長、課長というように縦の広がりがあります。この縦と横の広がりは理解しやすいですね。そして、ある研究者は組織にはもうひとつ中心方向の広がりがあることを示しています。つまりそれは、同じくらいの役職で同じ部署にいても中心性の高い人物とそうでない人物がいるそうです。言い換えれば,コア人材と周辺的な人材と呼べるかもしれません。そして、中心性の高い人材ほど組織では力を持つことになります。このように、組織の構造は三次元的(水平/垂直/中心)に見ることができるそうです。会社のホームページには組織図が表示されているものも多いですね。ピラミッド型の場合、社長や経営者層が一番上に描かれていることも多いです。一方で、セブン&アイ・ホールディングスなどの販売会社のホームページを見るとおもしろい組織図を見ることができます。三角形の上下が逆になっています。社長や経営層は一番下に記載されていて、従業員が上に広がっています。そしてその先の一番上には顧客が表現されています。組織図をみても会社の考え方が表れていておもしろいですね。

■組織の見えない部分
心理学では、組織のもう少し見えないところに食い込んでいきます。
たとえば、組織にはさまざまな集団が存在します。同じ組織、同じ部署に所属していることは公式な明文化された集団です。おそらく名簿などが作成されており,その集団の一員であるかそうでないかが明白です。これは公式集団と呼ばれています。一方で、組織の中にはもう少し違う集団が存在しています。それは非公式集団と呼ばれています。例えば、仲良し集団は職場や学校にも存在します。学閥派閥も見えない繋がりで、それらの集団に名簿はなく,その集団の一員であるかそうでないかは明白には決まりません。これらの非公式集団は好意に基づいて形成される集団です。大きな組織の中で,人がどのように行動するかは、公式集団よりも、非公式集団の影響を受けやすいそうです。

また、組織を理解する上で、「氷山の一角」という例がよく使われます。氷山の見えているところは全体の11分の1しかなく、見えない部分は見えている部分の10倍ほどの大きさがあります。組織も同じように、目に見える部分は組織のほんの一部であり、目に見えないところに多くの情報や決まり事があります。そして、目に見えない部分が個人やチームの考え方や行動に大きく影響を及ぼしているそうです。それでは、組織の目に見えない部分とは何でしょうか。たとえば、組織の文化や雰囲気などが見えない部分にあたります。そして、組織を変えたいと思うときには、目に見える部分だけではなく、この見えない部分に働きかけることが必要となります。

同じ業界であっても複数の会社が存在していて、それぞれに異なる文化や雰囲気を持っています。就職先を決めようとする学生はどの会社が良いのか迷うかもしれませんね。そんなときには、働いている人と話をしたり、職場の見学に行ってみるとよいかもしれません。そうすれば、ホームページなど客観的な指標ではわからない文化や言葉にするのは難しい空気感みたいなものを感じることができるかもしれません。

分野: 心理 |スピーカー: 藤村まこと

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