QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 日本の新聞 (マーケティング/出頭則行)

日本の新聞

出頭則行 マーケティング

14/03/25

今日は、前回に引き続き新聞についてお話します。
前回は世界の有力新聞がテーマでしたが、今日は日本の有力新聞の話です。

新聞は普通、「発行部数」でその力を図ります。では、世界の新聞の中から、発行部数順に10紙あげた場合、日本の新聞は何紙くらい入っていると思いますか。実は10紙のうち5紙は日本の新聞なのです。そのくらい日本は新聞の発行部数が多い国なのですね。その中で最大なのが「読売新聞」で、その数は950万部~1000万部くらいになります。「朝日新聞」も750万部あります。俗に「朝毎読」といわれていますが、「毎日新聞」はどうなのというと、これでも350万部あります。これらはすべて一般紙で、昨日お話した「ニューヨークタイムズ」の100万部、「ウォールストリート」の200万部、そして「フィナンシャルタイムズ」の50万部と比べたときに、いかに日本の新聞の発行部数が多いか分かると思います。ちなみに、「日経新聞」も300万部。地元福岡の雄といわれている「西日本新聞」は、75万部で、「ファイナンシャルタイムズ」より多いのです。

更に特徴的なのが、各新聞社が「系列局」、つまりテレビ局を持っています。形としては新聞が入手したニュースをテレビ局で流すということになっています。新聞社とテレビ局は連携しているので、その影響力も大きくなります。このように新聞とテレビ局が同一所帯というのは、アメリカでは見られません。

「朝毎読」および「日経」を「全国紙」と言います。そして「ブロック紙」と呼ばれるものがあり、これには「西日本新聞」や、名古屋における「中日新聞」、北海道での「北海道新聞」といった新聞が該当します。更に、各県には、佐賀新聞、熊本日日などの「県紙」というものがあります。このような全国紙、ブロック紙、県紙というカテゴリー分けの雛形は戦前に政府主導で作られました。具体的には1942年の話で、太平洋戦争前、主に用紙供給の制限と言論統制のために新聞を「全国紙」と「ブロック紙」、そして「県紙」という3つの形でまとめたのですね。

また、日本の新聞のほとんどが「総合紙」になった理由の1つとして、「社会面」が充実していたことがあげられます。戦前の東京には「曙新聞」というものがあり、例えば「芸者さんと政治家の結びつき」などを追い、売り物にしたりしていました。これらの新聞が統合されたわけですから、いきおい社会面が政治や経済と共に並べられ、総合紙となったわけです。これは前回お話した「ニューヨークタイムズ」や「フィナンシャルタイムズ」、「ウォールストリート」に代表される「クォリティペーパー」には見られません。しかし、日本の新聞には危険な面もあります。というのは、「世論形成力」というものが非常に強くなるからです。「朝毎読」がそれぞれ1000万部、350万部、750万部発行されていることから分かるように、非常に多くの人が読んでいるため、読者層が広がっているわけです。大変知識を持った人々の層もあれば、そうでもない人達もいるため、通常、一般の人達にアピールする記事が書かれる事になります。多くの読者にうけないことには売れないからです。特に、日本は新聞間の競争は大変激しく、宅配(レギュラー購読層)が多いため、いかにして読者に選んでもらうか各社が激しく競争しています。ちなみに、日本のように郵便受けに毎日配達するのは、世界にまったくないわけではありませんが、日本の一大特徴になっています。とにかく日本では「拡販競争」が大変激しくて、記事内容が大衆迎合に陥り易いということがあるわけです。これは日本の新聞の特徴的なことで、重々注意しなければいけないことなのです。

今日のまとめです。日本の新聞はほとんどが一般総合紙で、一歩間違えるとポピュリズムに流されるので、読む方は常に冷静に記事の内容を判断する必要があるということです。

分野: マーケティング |スピーカー: 出頭則行

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ