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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 産学連携における技術アセスメント(その1) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

産学連携における技術アセスメント(その1)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

14/03/11

【本文】
・今日は、産学連携における技術アセスメント手法について紹介したい。
・私がQBSで担当する「産学連携マネジメント」という科目では、大学などで生まれる研究成果の商業化手法を学ぶが、その中で、「クイックルック」という技術アセスメントツールを用いて、グループ演習を行っている。
・クイックルックとは、NASAで開発され、テキサス大学オースチン校で発展し現在も広く使用されている技術アセスメントツールで、20~40時間ほどの短時間で大学や公的研究機関などで創出された研究シーズの商業化の可能性を評価できる。
・さて、そもそも「技術を評価する」とはどのようなことを指すのだろうか?クイックルックは、この技術評価のプロセスや要点を体系的にまとめたものだ。
・以前の放送で、ビジネスモデルを紙一枚で表現する「ビジネスモデル・キャンバス」というツールを紹介した。「ビジネスモデル」が何を網羅しておくべきか、以前は人それぞれの解釈が存在したが、このツールによって、全体が体系化され、ビジネスモデルに対する理解や議論の「共通の土台」ができた点が最も評価される点だ。
・クイックルックも同様で、従来、「技術評価(アセスメント)」というと、技術そのものの優位性やユニークさを論じたり、技術を適用する市場調査を重点的に論じたりと、捉え方がバラバラだったところに、「共通の土台」を創った点が重要だ。
・具体的な評価項目としては、「技術の概要」、「技術がもたらす便益」、「対象市場」、「市場の関心」、「技術開発状況」、「知的財産」、「参入障壁」から構成され、それらをバランスよく評価したうえで、最終的に当該技術の市場参入の推奨案を立案し、それをスコア化して、「Go」「条件付きGo」「No Go」を評価する。
・このアセスメントは、大学のTLO(技術移転機関)などでは担当者が一人で行うことが多いが、QBS講義「産学連携マネジメント」では、バックグラウンドが異なる受講者3〜4名がチームを組成し、アセスメントに取り組む点を重視している。つまり、チーム内で自分に不足する知識やスキルを補いあい、役割分担しながら取り組むことによって、相互に学び合いながら、アセスメントが独善に陥ることを防ぐ、という意味合いがあるのだ。
・実は、今年度(平成25年度)から、九州大学産学官連携本部と連携して、九州大学が保有する技術シーズリストの中から各チームが案件を選択し、アセスメントを行い、最終発表会ではベンチャーキャピタルやTLO関係者、発明者に対してプレゼンテーションを行う、という極めて実践的な取り組みを行った。
・次週は、その様子についてさらに詳細に紹介したい。

【今回のまとめ】
・QBS科目「産学連携マネジメント」で、クイックルックというツールを用いて、九大が実際に保有する技術シーズのアセスメント(評価)に取り組んでみた。体系的なツールを用いることで、評価の「共通の土台」ができる点が特徴だ。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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