QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 事前調査のためのプロジェクトチーム編成と計画立案の全体像 (国際経営論、経営戦略論、アジア産業論/永池克明)

事前調査のためのプロジェクトチーム編成と計画立案の全体像

永池克明 国際経営論、経営戦略論、アジア産業論

14/02/07

前回は、日本企業が海外市場へ進出するためには、目標をきちんと設定することと事前調査をしっかりと行うことが重要である、というお話をしました。今回は、どういったプロジェクトチームを編成するのか、どのようにして計画立案を行うのかという点につき、お話します。

海外でプロジェクトを進めるためには、まずはプロジェクトチームを編成しないといけません。たとえばノートパソコンであれば、営業関係者やマーケティング担当者、開発技術者、製造関係者、経理マン、そして私のような企画を専門とする人など、普段は一緒に仕事をしない異分野のメンバーが、現地や日本のそれぞれの部署から派遣されます。その場合、それぞれの分野において社内でトップクラスの人が、優先的に選出されます。こうして、いわゆるクロスファンクショナルな(部門横断的な)非日常的なメンバーが、一つのチームとして集結することになるのです。プロジェクトによっては、第三国からもメンバーが集まるため、多国籍チームが誕生することもあります。集結後は、各メンバーが作業に没頭できるように、通常の仕事場とは切り離した場所を確保して、一定期間、長いときには数か月間、そこで集中的に作業を行います。

多国籍チーム内では、英語が共通言語として用いられます。プロジェクトリーダーは、様々な部門から派遣されたメンバーを束ねて、プロジェクト期間の数ヶ月間、各人が集中力を欠かさないように様々な工夫とケアをします。

そこではまずは、戦略計画と実行計画(これら二つを合わせてPMS、Product/Market Strategy)を策定します。そのために、該当市場において、製品/市場調査(PMA、Product/Market Analysis)と戦略立案プロジェクト(Strategic Business Planning)を行います。製品市場調査によって、事業ごとの製品の成功の鍵(KFS、Key Factors for Success)を抽出して行きます。そして、理想的な成功の鍵と自社の現状を比較し、ギャップがどの程度あるのかを計測します。そのギャップを埋めるために、長期にわたる複数の戦略代替案を作成して行きます。できあがったそれぞれの案について、長所や短所、必要な経営資源(ヒト、モノ、カネ)を挙げ、プロジェクトチームの上部機関であるステアリング・コミッティという意思決定機関に諮します。ステアリング・コミッティは、通常、本社の社長や副社長、事業部長によって構成されています。ステアリング・コミッティはプロジェクト・チームが作成した複数の代替案のうちからひとつを選びます。そうして決定された戦略代替案(たとえば三年計画)に基づき、当面はここ一年間の実行計画(予算)を策定するのです。実行計画の中にはそれが絵に描いた餅に終わらないように、誰がいつまでに何をするかといった具体的な工程表も含まれます。各人がしっかりと実行するよう、担当者名や期限についても工程表の中に明記します。これらをすべて含んだものが、実行計画です。こうして作成された実行計画を作業場の壁に貼り、プロジェクトリーダーやステアリング・コミッティが毎日フォローして行きます。ここまでが、まずは大きなステップです。

次回は、具体的に現地でどのような調査をするのかということについて、詳しくお話します。

分野: アジアビジネス 国際経営 経営戦略 |スピーカー: 永池克明

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ