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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 新しいビジネス立ち上げ時の行動様式① (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

新しいビジネス立ち上げ時の行動様式①

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

14/02/10

・以前の放送で、ビジネスモデルを紙1枚のうえに俯瞰してシンプルに表現する「ビジネスモデル・キャンバス」について紹介した。
・今日は、このツールを使いながら新しいビジネスを立ち上げる時に取るべき行動様式について話をしたい。
・新しいビジネスを立ち上げようとすると、大まかには「企画」→「開発」→「テスト」→「販売」という流れで進む。このプロセスの「開発」段階では開発費がかかり、「販売」段階ではマーケティングや販売ルート整備などの費用がかかる。そして、販売を始めてから、「顧客はその製品を求めていない・・」ということが判明し、それまで費やした開発費用や販売促進費用がすべて無駄になって関係者全員がショックを受ける、という事例は、実は枚挙にいとまがない。
・以前の放送で、「仮説」→「検証」のプロセスと、顧客ニーズが存在しないことが判ったら早めに方向転換(ピボット)することの重要性について解説したが、多くの事例ではそれがままならない。
・特に、大企業の新規事業立ち上げプロセスでは、重要な事業であればあるほど、社内で企画を練り、場合によっては役員会レベルまでの決裁をとって、ようやくプロジェクトがスタートする。企画段階で、市場動向や自社の保有資源、売上やコストの予測など十二分に検討したはずだが、担当者が実際にオフィスの外に出てみると、顧客のニーズが存在しないことに気づく。そこで軌道修正できれば良いのだが、「役員会まで決裁をとった」という事実が、軌道修正を許さないという冷たい現実がある。
・近年のアントレプレナーシップの研究では、成功するアントレプレナーの成功要因にかんする研究が進んでいる。その中で、従来的な行動様式と、成功するアントレプレナーの行動様式が比較されているので、それを紹介したい。
・従来の行動様式とは、Prediction(プレディクション)と呼ばれる。大企業に強く見られる行動様式で、精緻な分析や未来予測にもとづいて目標を定め、いったん目標を決めたら何があってもなんとかそこに辿り着こうとする行動様式だ。特に上場企業の場合、四半期ごとに株主やアナリストに対して実績と時期計画について情報開示しなければならず、そこで開示した目標は何としてでも達成しなければならないというプレッシャーがかかる。必然的に、十分な分析と予測に基いて計画を立て、それを実行するという行動様式をとることになる。
・ただ、この行動様式の問題は、事業環境の変化が激しい時には、過去の経験にもとづく分析や未来予測が通用しない場合が多い、ということだ。結果的に、計画を発表してもその通りに実現しないことも多い。
・それに対して、成功するアントレプレナーの行動様式はCreAction(クリアクション)と呼ばれる。環境変化が激しいので過去の成功体験が通用しないという基本認識からスタートするもので、おおきく4つの柱がある。(1)手持ちの手段を使って素早く行動する、(2)可能な範囲の資源投入に留める、(3)他の協力者を巻き込む、(4)まず行動し、そこからフィードバックを得て次の行動を決める、だ。この行動様式で出来るだけ早い行動を繰り返し、現実に即して修正を加えていくことで、結果的に成功にたどりつく、というわけだ。
・次回は、このCreActionについてより詳しく解説していきたい。

【今回のまとめ】
・新規事業やベンチャー立ち上げは、従来のPrediction(プレディクション)ではなく、アントレプレナーシップ溢れるCreAction(クリアクション)によって成功の可能性が高まる。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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