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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ビジネスに関係した英語表現(12) 電子メール5 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

ビジネスに関係した英語表現(12) 電子メール5

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

14/02/21

今日はシリーズでお話している「ビジネスに関関係した英語表現」です。今回は「略語」を特集しようと思います。

最近は電子メールの話を4回にわたってしてきましたが、英語で電子メールを書く人はいるかもしれませんが、ネイティブスピーカーレベルでメールのやり取りを行っている人は私も含めてそういないのではないでしょうか。ネイティブ同士のやりとりを見ていると、「略語」がとても多いです。今日はそのいくつか、伝統的なものを紹介したいと思います。略語の中には伝統的ではなく、その場限りのものや非常に"ナウい"もの等色々あるはずなのですが、そこまでいくと私も分かりません。

一番典型的な、"ASAP"という略語はご存知ですか?これは、"As Soon As Possible"の略語で「できるだけ早く」という意味のものになります。"As Soon As Possible"中の単語それぞれの頭文字を取り、大文字で綴って"ASAP"となります。使い方としては、普通の文章中で"As Soon As Possible"がくる所に、"ASAP"という大文字を入れ込めば良いだけです。ネイティブの方は頻繁にこのような表現を使うため、徐々に「4文字で済むのなら、その方がいいよな」と皆が思って使い始め、それがあっという間に広まっていったのだと思います。
このように、誰もが頻繁に使う言葉の多くが「略語」として生じてきて、今や、逆に使わない方がおかしいのではないかというようなものもあります。そのうちの幾つかを紹介してみようと思います。

"BTW"はご存知でしょうか?これは"By The Way"、日本語で「ところで」という意味の略語になります。少し難しくなりますが、"FYI"はどうでしょうか?これは"For Your Information"の略語です。そもそも、"For Your Information"という言い方自体、馴染みが無いという人がいるかもしれません。これは直訳だと、「あなたの情報のために」となりますが、実際は「ちなみに申し上げますが」というような意味になります。
次に、"IOW"。どこかの機関の名前みたいですが、これは"In Other Words"の略語で「言葉をかえて言うと」という意味のものになります。アメリカの「アイオワ州(Iowa)」のように見えますが、この場合は違います。
それから、"WRT"というものもあります。"With Respect To"の略語で、他の前置詞で言えば、"Regarding"に当たるもので「~について」「~に関して」という意味になります。実は私、以前「文法理論」の研究をしていたことがあり、その時にワーキングペーパーという論文の一歩手前のようなものをよく皆で廻し読みしていたのですが、その中で"WRT"が頻繁に出てきていました。「これこれに関してこういう事が言える」というような文脈で"WRT"と書いてありました。何十年も前の話ですが、その時に初めて"WRT"を見まして、「こういう使い方をするのだ」と新鮮な感覚を覚えた事を今でもよく覚えています。

それからついでに、電子メールではまず出てこない表現ですが、"RSVP"というものがあります。これは難しいですが、"Répondez S'il Vous Plaît"というフランス語の略になります。日本語で言うと「どうぞ、お返事を下さいね。」という意味です。"Répondez"が"Make Response"、"S'il Vous Plaît"は"Please"に対応していますので、英語では"Please Respond"となり「返事をください」という意味になります。この表現は、手紙の中で「必ずイエスかノーかの返事を返して下さいね。」という意味を持つのです。これについては、「イギリスの歴史シリーズ」で、「王朝はフランスから来た人達が始めた」というような話の中でご紹介したと思います。
恐らくそこでフランスから入ってきた言い方だと思うのです。当時は、宮廷の中の言語が「フランス語」で、庶民の言語が「英語」でしたので、正式なもののやりとりをフランス語で行っていたため、その名残で"RSVP"のような略語が残っているのだと思います。間違えていたらごめんなさい。

その他、略語にも色々な物があるということのご紹介なのですが、「エトセトラ」という言葉がありますよね。「~など」という際に使う言葉で、"etc."と書きます。これも本当はスペルで書いても良いわけですが、略語として使われているのです。それから、「すなわち」も2つありまして、1つは小文字の"i"と"e"を並べて"i.e."と書くものです。これはラテン語の"id est"という言葉から来ており、これは現代英語で言う所の"That is"に対応しています。どちらも「すなわち」という意味なのですが、もともとラテン語のスペルからきています。もう1つ「すなわち」に"viz."という略語があります。とてもそう読めないと思いますが、これは「ネイムリー」と読みます。元々はこれも英語ではないのです。しかし、英語で読む事が慣例的になっているのです。先ほどの"i.e."も"That is"と読むわけで、どちらも「すなわち」という意味です。

その他の「頭文字語」、英語では"Acronym"と言いますが、例えば"British Airways"を"BA"と略する場合や、先ほどご紹介した"ASAP"も同じなのですけど、アルファベット読みするだけではなくて、単語風に読むということもあります。"UNESCO"等がそれにあたります。「ユー・エヌ・イー・エス...」と読まず、「ユネスコ」とスペルのように読むなんてこともあるということです。

今日のまとめです。メールはムダを省いて書くということを旨にしていますから略語が多いです。それを覚えましょう。ただし、略語といっても法則が色々あるのできちんと覚えて使いましょう、ということを今日のまとめにします。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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