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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 自社のビジネスモデルを紙1枚で表現する(その1) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

自社のビジネスモデルを紙1枚で表現する(その1)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

13/12/02

・以前、ビジネスプラン・コンテストについて話をした際、「ビジネスモデル・キャンバス」というツールがあることを紹介した。今回は、このツールについて解説したい。
・この「ビジネスモデル・キャンバス」の最大の特徴は、構造が単純なため使い方が簡単なことだが、それ以外にも、(1)参加メンバーの共通理解が進む、(2)実行の役割分担が明確になる、(3)他の協力者を得やすい、といった点が特徴だ。

・そもそも、ビジネスモデルとは何だろうか?ビジネスモデルとは、継続的に収益を得るためのビジネスの仕組みのことだ。一瞬だけ儲ければ良いのであれば、まあいろいろな方法で実現は出来るかもしれない。でも、ビジネスで肝心なのは、「継続して収益を得る」ことだ。株主の理解と投資、従業員の雇用、取引先企業や金融機関との付き合い、製品やサービスへの顧客の認知度、・・・どれをとっても、継続性があるから成立する。
・また、ビジネスを「仕組み」として確立して、安定してルーチンで収益がもたらされることで、初めて収益性が上がるようになる。逆に、場当たり的で、その都度違うやり方でビジネスをやっていると、それはとても非効率で、決して儲からない。
・このように、継続的に収益を得続けるためには、優れたビジネスモデルが不可欠だ。しかし、過去には、このビジネスモデル全体のポイントを簡潔に説明できるツールが無かったので、ある人は「顧客ニーズ」ばかりを強調するかと思えば、別な人は「コスト」ばかりを気にしたり、という状況はしばしば発生する。そのため、ビジネスモデルの全体像を参加メンバーがいつまでも共有できない、というジレンマが発生していた。
・そこに、この「ビジネスモデル・キャンバス」が登場し、紙1枚のうえで全体を俯瞰してシンプルに理解し、他者とそれを共有できるようになったので、皆こぞって使い始めている、という状況なのだ。

・具体的な「ビジネスモデル・キャンバス」の構造について説明する。まず、1枚の紙の真ん中に「価値提案」というボックスを置き、これを中心に右半分に「顧客セグメント」、「顧客との関係」、「チャネル」、「収益」といった、顧客とのかかわりに関するボックスを配置する。左半分には、「主要な活動」、「資源」、「パートナー」、「コスト」という、製品やサービスを提供する活動に関するボックスを配置して、全体を表現する。実にシンプルな構造だ。

・では、このビジネスモデル・キャンバスの9つのボックスの中で、最も重要で最初に考えるべき部分はどこだろうか?それは、真ん中の「価値提案」と右端の「顧客セグメント」の部分だ。つまり、自社の製品・サービスが提供する価値が、顧客が求める欲求と合致しているかが最も重要なのだ。
・例えば、スターバックス。同社は、単なる"コーヒー・チェーン店"ではない。「第三の空間=家庭でも職場でもない、本当の自分を取り戻す場所」という価値提案を掲げているので、店舗の内装もスタッフの接客も、他のコーヒー・チェーン店とは異なる。例えば、サラリーマン向けの喫煙席などない。顧客も、スタバ独特の"くつろげる雰囲気"を求めて店にやってくる。「価値提案」と「顧客セグメント」はちゃんと合致しているのだ。
・このように、ビジネスモデルで最も重要な「価値提案」とそれを提供する相手の「顧客セグメント」が決まれば、あとは右側の方から埋めていけば良い。

・次回は、「ビジネスモデル・キャンバス」の利用のポイントについて更に解説したい。

【今回のまとめ】
・ビジネスモデルを紙1枚のうえに俯瞰してシンプルに表現する「ビジネスモデル・キャンバス」というツールが普及しつつある。これによって、検証すべき仮説を理解しやすくなり、ステークホルダーの協力も得やすくなる。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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