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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 年金制度 (経済予測、経済事情、日本経済、経済学/塚崎公義)

年金制度

塚崎公義 経済予測、経済事情、日本経済、経済学

13/11/25

日本の年金の制度は複雑ですので、大筋だけ御話します。日本の年金の基本は、現役世代が保険料を支払い、それを使って高齢者に年金を支払う、というものです。保険料に加えて税金も投入されています。自分で支払った保険料を自分が受け取るのではなく、現役世代が高齢者を支える形となっています。年金は、全員の加入が義務となっていて、加入するかしないかを選ぶことは出来ません。
具体的な仕組みについて御話しましょう。まず、現役世代の国民を3つのグループに分けます。最初のグループは、自営業者、失業者、成人の学生などです。このグループには様々な人がいて、第二グループと第三グループでない人はすべて含まれます。人数は1900万人ほどです。第二のグループは、サラリーマンと公務員です。人数は3900万人ほどです。第三のグループは、第二のグループの専業主婦です。サラリーウーマンに養われている夫も勿論第三グループです。人数は1000万人ほどです。
どのグループも高齢者になった時に共通に受け取れるのが国民年金です。基礎年金とも呼ばれます。第一と第二のグループは、年金保険料を長期間納めた人でないと基礎年金がもらえませんが、第三グループは、そもそも保険料を支払う必要がありません。自営業主は共働きが普通なので二人とも年金を支払うけれども、サラリーマンの専業主婦は収入が無いから払わない、という理由のようです。
サラリーマンは、国民年金以外に、厚生年金という制度に加入しています。公務員は共済年金という制度ですが、これは厚生年金と似たものです。厚生年金と共済年金は、国民年金に上乗せした制度なので、二階部分と呼ばれています。これに対して、国民年金は一階部分と呼ばれています。
ここまでが公的年金と呼ばれるものです。これ以外にも、企業などが独自に年金制度を設けている場合があります。私的年金と呼ばれる物で、3階部分とも呼ばれています。個人が保険会社と契約して個人年金保険に加入する場合もあります。こうした私的年金は、内容も様々です。
さきほど話した公的年金の1階部分と2階部分ですが、3つのグループごとに、それぞれどうなっているのかを見てみましょう。内容は、先ほど御話しした通りですが、同じものを違う方向から見てみるのです。
第一グループは、国民年金のみを支払って受け取る人です。個人事業主とその配偶者、失業者、成人の学生などが対象となっています。最近増えているのが、未婚の非正規雇用者です。学校を卒業しても正社員になれず、パートやアルバイトをして生活している人は、サラリーマンが属する第二グループではなく、第一グループに属するのです。第一グループの人が正社員になれば第二グループに、正社員の専業主婦になれば第三グループに移ることになります。
第二グループは、国民年金と厚生年金を払って、国民年金と厚生年金を受け取る人です。サラリーマンと公務員が属しています。公務員の場合は厚生年金の代わりに共済年金ですが、内容は似たようなものです。
第三グループは、サラリーマンと公務員の専業主婦です。何も支払う必要はなく、国民年金が受け取れます。
年金の制度は複雑なので、自分がどのグループに属しているかを理解していただく事が、まず必要です。サラリーマンと公務員は、第二グループですから解りやすいのですが、退職した場合には第一グループになるので、変更の手続きが必要となります。
サラリーマンや公務員の専業主婦は、第三グループですが、気をつけていただきた事があります。まず、年収が130万円未満である事が必要です。パートやアルバイトでの収入が130万円に達してしまうと、扶養されているのではなく共働きをしているということで、第三グループではなくなってしまいます。そうなると国民年金を支払う必要が出て来るのです。
御主人がサラリーマンか公務員である事が条件ですから、御主人が退職された場合には、奥様も手続きをして国民年金を払わなくてはなりません。
また、当然ですが、離婚した場合には第三グループではなくなりますので、やはり手続きをして国民年金を払わなくてはなりません。
第一グループと第二グループの人は、年金を支払うのが義務です。第二グループの人は、勤務先が給料から差し引いて支払ってくれますから良いのですが、第一グループの人は自分で支払う必要があります。払うべきか否か不明な方は、年金事務所などに問い合わせる事をお勧めします。
さて、世の中には、払うべき年金を支払っていない人も数多くいるようです。手元に資金がなくて支払えない、という場合は仕方ありませんが、支払う事ができるならば、是非支払う事をお勧めします。手続きを忘れていて支払っていなかったという人も、払いたくないから払わないという人も、払っておかないと老後に年金が受け取れなくなってしまいます。
年金を支払っても、将来年金がもらえるかどうかわからないのだから、年金を払わずに自分で貯金しておいた方が良い、と考える人もいるようですが、払っておいた方が得だと私は思っています。

まとめ: 日本の年金制度の基本は、現役世代から集めた年金保険料で高齢者世代に年金を支給するもので、自営業者等、サラリーマン、その専業主婦が、それぞれ異なる制度に所属しています。

分野: 景気予測 |スピーカー: 塚崎公義

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