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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 就職活動はマーケティング②(技術編) (マーケティング/出頭則行)

就職活動はマーケティング②(技術編)

出頭則行 マーケティング

13/11/15

前回から、「就活はマーケティング」というテーマでお話しています。前回は、マーケティングの原則は就活にあてはまるということで、その3つの原則をご紹介しました。「顧客視点に立つこと」、「顧客に買わせたいと思わせること」、そして「嘘はつかないこと」これら3つです。今日はこの3つの原則を踏まえ、具体的にどうしたらいいのかをお話したいと思います。

前回を基礎編とするならば、今日は技術編になります。
企業は志望動機書にしても面接にしても何を見ているかというと、限られた時間ですから、結局「コミュニケーション能力」を見ているのです。自分の伝えたいことを伝えられる人なのかどうか。あるいは、企業の意図することを理解して伝える能力があるかを見ています。「コミュニケーション能力」ですから、企業が本当に見たいのは「説得力」のはずなのです。どんな仕事においても「説得力」が最大の武器です。お得意を説得すること。社内を説得すること。家族を説得すること。私の場合なんか妻を説得すること。これらはすごく難しいことです。そのため、「説得力」が重要ということで、その最大の要素である「コミ
ュニケーション能力」を各企業は採用試験においてチェックしているわけです。

技術編に入る前に話しておきたい「意味のない行動」があります。その一つが、企業について深く研究することです。例えば、初代から5代目までの社長の名前を知っているといったものです。これは、企業について相当「研究」をして大変だったとは思いますが、感銘を受けません。なぜなら、これは仕事能力とあまり関係がないからです。また、「私の性格は前向きで、くよくよしない」あるいは、「ほがらかな性格で...」といったことを言葉で言う人が多いのですが、それもあまり意味ないことです。逆に、「陰気で鬱々としています」と言う人はほとんどいません。これは多くの政治家が、「私は正直で~」「誇りある日本を~」と言うのと同じことで、自分の性格を言葉で表すという事はあまり文字通りに受け取りませんから、時間の無駄だと思います。自分の性格は言葉で語るものではありません。何で語るのかというと、文章であれば文体というもので、面接であれば居措動作というのに現れるものだと考えています。
しかし、実際の面接では面接官が「あなたの性格はどのようなものか?」と聞いてくると思います。この場合、答えは何でも良いと思っています。「質問の意図を察して答えられる能力」が大事なのであって、あなたが朗らかであろうが、楽観的であろうがあまり気にしていません。少なくとも私はそう思っていました。

では、原則に立った上で技術のお話をしたいと思います。まず、面接というのは時間が限られています。ですから、「話し方」が大事になってきます。話法というものは2つあると思っています。大きく言うと、「私はこう思う。なぜならば~だから。」という「結論が先に来る」話し方と、「~だから、こういうことがある。」という話し方です。これら大きく2つに分けられるのですが、前者は「演繹的な話法」、それに対して後者は「帰納的な話法」と呼ぶことができます。そして、面接のような限られた時間では「演繹的な話し方しかできない」と思ったほうがいいです。つまり、結論を先に言うべきということです。加えて、「なぜならば」という理由を3つ程度言う必要があります。2つでは少なすぎますし、恐らく4つでは多すぎます。

また、話す際、「立体的に話す」必要があります。立体的に話すというのは、ある「フレーム」を持たないと他者は理解できないということです。ラジオでは説明しにくいのですが、一例として「SWOT」というフレームについてお話します。SWOTというのは、Strength(ストレングス):強み、Weakness(ウィークネス):弱み、Opportunity(オポチュニティ):機会、Thread(スレッド):脅威のことを指しており、この頭文字を取って、SWOTと呼ばれています。自分の「強み」と「弱み」、所謂「自己分析」に加えて、その環境にどのような「脅威」、またどのような「機会」があるかというフレームです。例えば、企業に関して言えば、「このような業界では、このような機会があると思います。一方で、こういった脅威もありますよね。その環境の中で、自分の強みこれで、こういった弱みもありますが、相対的にこの環境の中で自分は適性を発揮できると思います。」といった具合に、フレームを使って話さなければ聞いている側は分かりません。急な質問があった際、このフレームがあるとなしとは全く違います。あるフレームに沿って話すかうろたえてしまうかでは大きな違いです。こういったフレームを使ってまとめるだけで、話は分かりやすくなりますし、まとまった話ができる人間だなと相手に伝えることができます。

最後に私が言いたいことは、この世の中に、自分の個性に完全に適合した仕事というものは、あまりに様々な個性があるからこそ存在しないということです。そのため、天職や最適職といったものはてんからないと思った方が良い。自分の中には様々な適性があるわけです。私の経験から言っても、仕事こそがその適性を磨いてくれたりします。自分は仕事見つけるつもりでいるかもしれませんが、「仕事の方が自分を見つけてくれる」というところが本当だろうと思います。ですから、今、様々な仕事のオポチュニティがあるということ自体、一種の運命の出会いだと思います。結婚相手と一緒で、今この時に出会っているということは、非常に大事なことなので、その時点でえり好みするというのはあまり意味がないのではないかと思います。それが反社会的な仕事でなければ、やるべきであり、選び取るべきであると私は思います。仕事に自分の適性を見つけてもらうためにはある程度の時間が掛かります。石の上にも3年と言いますが、少しは辛抱をしないといけない。そうでなければ、仕事の方が自分の良さを見つけ出してくれない。そういったことを最後に言いたいのです。ですから、ある会社に入ったもののすぐに辞めて、また入って、すぐに辞めて、といったことを繰り返すとそれは負の連鎖になります。つまり、適職には出会えないということです。

今日のまとめです。面接の際、フレームを使ってまとめるだけで、話は分かりやすくなりますし、まとまった話ができる人間だなと相手に伝えることができます。これは面接における一種の「技術」です。また、天職を探そうというのではなく、自分の良さを見い出だし、磨いてくれるような仕事をさがす、そういった意識が重要であると私は考えています。

分野: マーケティング |スピーカー: 出頭則行

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