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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(9):プランタジネット朝(2) (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(9):プランタジネット朝(2)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

13/10/11

イギリスの歴史(9):プランタジネット朝(2)

これまでイギリス歴史を辿ってきて、近代王朝がノルマン朝から始まった話をしました。2番目のプランタジネット朝を前回始めましたが、今日はその続きをお話しします。

前回は、当時の教会との摩擦が始まってきた、つまり教会の権力と国王の権力がぶつかり始めた時代だったことをお話ししました。元々ノルマン朝、プランタジネット朝はフランスから来た人達から始まったので、イギリスとフランスの仲が悪くて戦争状態でした。それに宗教的に十字軍の時代でした。これで 戦争にお金がかかったという背景にあります。そのために王様が臣下の者達に税金をかけます。そういうところから王様と臣下の間で摩擦が始まったという時代でもあります。そこで、最初にこういう場合はまず相談してねという、駆けつけ 証文的な事を王様から貰ったのがマグナ・カルタです。ここまでが前回の話です。

今日はその流れの中で議会や教会の話をしましょう。王様が勝手に税金をかけると困るので、必ず臣下の者に相談するというマグナ・カルタがありましたが、そういう場面で臣下が相談をする場所として議会が始まりました。英語ではパーラメントといいますが、そのパーラメントが始まったのがプランタジネット朝の時代です。色々な国々の中でかなり早い方だっただろうと思います。

最初の正式な議会はシモン・ド・モンフォールという人が召集し、1264年と言われています。イギリス人なのにシモン・ド・モンフォールという名前はフランスっぽい名前と思われるでしょうが、元々フランスから来た貴族がイギリスの王朝を始めたので、当初はまだフランス風の名前で通している人がいたので、全然不思議ではありません。このパーラメントは、その臣下が相談をする場所でしたが、次第にここを通過しないと法律が発効しないような形になっていきました。

皆さんご存知の通り、日本と同様の二院制はイギリスでも1332年頃のかなり古い時期から始まっているわけですが、今でもイギリス議会の構成は貴族院と庶民院です。つまり、貴族やお坊さんを中心にした院と、町の人達や各地方の代表が集まる平民の院と2つ出来ました。こうやって王様は勝手に課税出来なくなり、やがて後の時代に議会側と王様側がものすごいぶつかり合いを示す時代が来ます。ちなみに世界で一番古い議会はどこかがよく問題になります。イギリスではアイルランド島との間に王室直轄領のマン島がありますが、そこの議会が一番古いと言われています。ところがアイスランドにも、そのような村があり、どちらが古いかはわかりませんが、それぐらいイギリス議会の歴史は古いのです。

次に教会の話をしましょう。教会といってもキリスト教にも宗派は沢山あります。当時のイギリスはローマンカトリックでした。いわゆるカトリックというもので、ローマの法王がトップにいて、それぞれの国が支店みたいなものです。当時はそういう形で修道院などがありました。今ではイギリス国教会トップは女王ですが、当時のイギリスではカンタベリーとヨーク2箇所にいる大司教がトップで、そこから色々な教区に別れて 治めていました。当時の教会で重要な事は、教育機関の走りという意味があったという事です。教区のお坊さん達に色々な学問を教えるわけですが、教会の言語は元々ラテン語です。お祈りをあげる時もラテン語であげますが、ラテン語が分からないとお坊さんとしてはいっぱしではないわけで、これをとにかく叩き込むところから始まって、その他周辺的なものも合わせて教える時間と場所などを確保していました。そういえばこの時代にオックスフォード大学(1209年)やケンブリッジ大学(1214年)が設立されたので、800年以上の歴史があります。このように教育の機能があったという事を覚えておいて欲しいと思います。もう1つは巡礼ですが、国王に暗殺されたサミュエル・ベケットという人を慕って、カンタベリーに詣でる巡礼が流行った時代です。

今日のまとめは、プランタジネット朝は議会が始まった時代であり、そして教会が歴史に大きく登場した時代で、教育とも絡んでいるという事です。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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