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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 水素社会を描く米国のコンテストで九大院生が優勝 (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

水素社会を描く米国のコンテストで九大院生が優勝

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

13/09/04

水素エネルギーを活用する技術開発と実用化が徐々に進んでいます。
例えば、「エネファーム」という名称をCMでも耳にしますが、これは「家庭用燃料電池コジェネレーションシステム」のことです。これを家庭に設置すると、都市ガスやLPガス、灯油などから水素を取り出し、それを原料に燃料電池で電気を発電して利用することができます。
燃料電池自動車の開発も進んでおり、トヨタやホンダは2015年には市場で購入可能なレベルの燃料電池自動車を市販すると発表しています。
また、福岡県では、水素エネルギーを積極的に活用する社会=水素社会の構築を目指して様々な活動を展開しています。

ただし、将来全てのエネルギーが水素に置き換わるわけではありません。水素を取り出す原料の入手、水素の輸送や保存、燃料電池で得られる電気や熱の効率的利用、そのために必要なインフラの整備などを勘案して、水素エネルギーが利用できる対象を選定し、そこで効率の良いシステムを構築しなければなりません。

QBS生と工学府水素エネルギー専攻の学生を対象に水素社会を描く研修プログラムを3年前から実施していますが、昨年の研修受講者が米国Hydrogen Education Foundation主催の"2012-2013 Hydrogen Student Design Contest"で見事にGrand Prize(最優秀賞)を受賞しました。

このコンテストは、2004年にスタートしたもので、今回は米国エネルギー省(DOE)に加えてトヨタやメルセデスなど自動車会社がスポンサーとなって、「米国北東部における燃料電池車向けの水素ステーション普及計画」をテーマに、世界から20チーム以上がエントリーしていました。ちなみに2位は英国バーミンガム大学の博士課程の学生チームでした。

毎年、計3日間実施する集合研修では、水素エネルギーシステム専攻やQBSなど異なる大学院に所属する学生を対象として、技術の社会普及やビジネス化に関する幅広い知識やスキルの修得を行います。
また、過去のコンテスト上位入賞プランの分析を通じて、様々なテーマにおける水素社会の全体像やその実現方法について理解を深めます。この集合研修を経て、昨年11月に本研修受講者を中心としたコンテスト応募チームを結成し、約半年をかけて提案書を作成し今年5月に応募を行なったものが、Grand Prize(最優秀賞)を受賞したのです。

九大チームの応募案のポイントは、普及にあたって利用者の利用シーンをイメージしながら、需要に柔軟に対応できる可搬型ステーションの利用や、拡張型の水素供給施設を織り込んだことです。
6月25日に、米国ワシントンDCで表彰式が行われましたが、水素エネルギー専攻の学生が堂々と英語でプレゼンテーションする姿はたいへん誇らしいものでした。九大の学生の底力を見た思いがしました。

未来のエネルギー社会のあるべき姿を、未来を担う若い学生たちが描くこのような試みは極めて重要です。

今回のまとめ:水素社会を描くコンテストへの応募を通じて、ビジョンや企画力、リーダーシップを持った人材を育成することが可能です。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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