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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > QBS科目「産学連携マネジメント」の紹介 (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

QBS科目「産学連携マネジメント」の紹介

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

13/08/05

・今日は、私が担当する科目「産学連携マネジメント」を紹介しましょう。
・全15回の講義の前半は、座学とケース・ディスカッションを中心に構成され、後半はグループ演習が中心となります。
・まず前半の座学とケース・ディスカッションですが、産学連携を構成する主な要素である「知的財産マネジメント」「共同研究」「技術移転」「大学発ベンチャー」について学びます。例えば、大学で日々生まれる「発明」をどのように評価し、権利化すべきなのか?その時に留意すべきことは何か?といった論点を、事例を交えながら学びます。例えばひとつの論点として、「特許取得とコスト負担」があります。大学では、1年間に膨大な数の論文発表や学会発表が行われますが、その全てを「特許」として権利化するのは、手間とコストの面で明らかに非現実的です。何らかの基準によって評価し、権利化対象を選別しなければなりませんが、「海のものとも山のものとも」判らない基礎研究の成果を、一体どのように評価すれば良いのだろうか? 常にジレンマがつきまといます。

・また、「共同研究」では、大学と企業の共同研究にあたっての目的意識の違いを十分に理解し、双方の利害が一致するポイントを明確化することの重要性を学びます。しかし、概論だけ学んでも実務で役に立たちません。抽象論ではなく具体論として、共同研究契約書に産学双方の利害を落とし込む必要があります。そのため、全国の主な大学の共同研究契約書(雛形)を比較し、各大学が主張するポイントがどこにあるのかを契約書上の文言として理解することを試みます。一般の社会人は、実は「契約は法務任せ」がほとんどで、契約書の特殊な文言(言い回し)にアレルギーを感じる人も少なくありませんが、この講義の受講を通じて、その心理的抵抗感を取り除けるようになるでしょう。
・また、「技術移転」についても、大学から企業へのライセンスがどのようなイノベーションの実現を果たしてきたのか、更には産学の交渉で何が争点となるのか、どこに留意するとより早く合意にたどりつけるのかを実例を通じて学びます。

・後半は、「クイックルック」という技術アセスメントツールを用いて、グループ演習を行います。クイックルックとは、NASAで開発され、テキサス大学オースチン校で発展し現在も広く使用されているツールで、20~40時間ほどの短時間で大学などの研究シーズの商業化の可能性を評価できます。
・評価項目としては、「技術がもたらす便益」「対象市場」「市場の関心」「技術開発」「知財取得」「参入障壁」などから構成され、最終的にその技術の市場参入戦略を立案し、それをスコア化して評価します。
・受講者3〜4名がチームを組成し、チームとして実現したい新事業のアイデアを検討するとともに、その新事業に活用可能性のある技術シーズを、シーズデータベースから探索してきます。その技術シーズを用いて、上記を評価し、最終的な商業化の推奨案を作成するのです。
・ちなみに、昨年度受講者チームは、「スキャナー機能+プリンタ機能付きの高機能ペン」「バイオエタノールの製造方法」「トマト由来物質を用いた機能性食品」「生活習慣病予防のための機能性食品」などのテーマで、商業化に向けたシナリオ作成を行いました。

・以上のように、「産学連携マネジメント」は、MOT(技術経営)に必要な知識の獲得と、QBSの特徴である「受講者の多様性」を活かした演習とをバランスよく織り交ぜて産学連携の理論と実務の両方を学べる点が特徴です。


【今回のまとめ】
・「産学連携マネジメント」は、理論や実例を通じた知識の獲得と、QBSの特徴である「受講者の多様性」を活かしたグループ演習とをバランスよく織り交ぜて、産学連携の理論と実務の両方を学べる科目となっています。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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