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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > QBS科目紹介「異文化コミュニケーション」について (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

QBS科目紹介「異文化コミュニケーション」について

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

13/08/26

今日は、九州大学ビジネススクール(QBS)で行っている英語授業の一つで、私が担当している「異文化コミュニケーション」についてお話します。

この「異文化コミュニケーション」では、所々私がジョークを言う以外は、最初から最後まで英語で授業を行っています。このように英語で行われる科目ですので、交換留学生の方が多く参加しています。特に中国からの留学生が多く、中国の学生に加え日本の学生、また元々QBSにいる学生にも中国やその他留学生の方がいるので、かなり国際的な雰囲気の漂う授業になっています。

授業の中身について、まず何をやっているのかという事ですが、いわゆる、「英語におけるビジネスコミュニケーションの力」を付けて頂こうという事で色々画策しています。というのも、やはりどうしても「ビジネスで語学をどう活かしていくか。」というところに悩んでいる学生が一定数いて、何とか英語の力が伸びないかなと思い来ている学生が多いのです。そのため、「英語におけるビジネスコミュニケーションの力」を養うことができるような授業内容を考えています。
授業の中身としては、毎回同じパターンなのですが、授業前半、ビジネスに関する文献の講読を行います。そして後半は、ビジネスに関するディベートやディスカッションという形で進めています。まず講読の方は、受講生が「英語が物凄く出来る人」というわけではないので、いわゆる大学学部生を対象としたような英語で書かれた教科書の類を使う事が多いです。時々、「異文化コミュニケーション論」のような教科書を使う事もありますが、押しなべて、日本の企業の分析や歴史を書いたものを読んでいることが多いです。この理由は、海外から来られる交換留学生の方々が非常に興味を持たれるということ、そして受講生である日本人のビジネスパーソンの方にとっても、自分が属さない企業についての歴史や様々な薀蓄を学ぶ事に意味があると思うからです。それに加えて、英語の勉強にもなります。このようなものを読んでいるわけですが、割と知らない事がたくさんあることに気付きます。企業1つ1つの例についてここでは紹介しませんが、企業の成り立ち、或いは、あるヒット商品が何故出てきたのかというような内容は、私自身が非常に楽しく、お互いに楽しい雰囲気で講読できています。この「文献講読」に関しては小テストを毎回行うのですが、そちらの出来はあまりよろしくないかもしれません。

そして後半の部分がディベート、ディスカッションということになるのですが、これが授業の目玉になっています。毎回、予めテーマが決まっていて、そのテーマに沿って学生たちが準備をしてくるのですが、この準備をどの学生も凄く綿密にやってくるのです。人によっては、A4で打ち出したものが3枚にも4枚にもなるような、すごい予習をしてこられて、素晴らしいですね。「ディベート」、「ディスカッション」というのはそれぞれ別のものになります。「ディベート」というのは競技として行うもので、色々なルールの下で賛成派・反対派に別れ、それぞれ相手の立場を打ち負かそうとする競技の事を言います。その後ジャッジの人が、どちらが勝ったかという判定をするのですが、授業で行うものはそのような面倒なものではなく、2つの立場に強制的に別れて貰い、その場であなたはこちらの立場、あなたはあちらの立場に立って、といった具合にやらせるものなのですね。例えば、「新聞広告とテレビコマーシャルはどちらが良いのか」や、あるいは「日本はこれから斜陽するのか否か」等、ビジネスに関係したテーマで肯定派と否定派に分かれて相手を打ち負かそうとする訓練を行っています。その他、「ディスカッション」としては、ビジネスに関係したものをやっています。例えば、デパートの1階には化粧品売り場が多いと思いますが、あれを外して別の売り場を入れるとしたら何が当たるだろうか。というような話をしています。あるいは、受講生のビジネスの知恵を活かし、「あまり有名な観光スポットが無いということで有名な福岡を、世界的に有名な観光スポットにするためにはどうしたらいいだろうか」。このようなテーマに沿って、アイデアを巡らすということをするわけです。これが2名、3名、4名と集まってグループにすると話が盛り上がりまして、その後、プレゼンをしてもらう時間が足りなくて困るぐらいです。最後は皆さん喋らせろという方が多くてまとめるのが大変です。
「異文化コミュニケーション」の授業では、こういった内容を全部英語で行っているわけです。もちろん、授業の最初に出会った時は、皆さん緊張していらっしゃるので、私としては最初に英語のジョークをかますことになっているのです。ただし、内容については秘密にさせて下さい。肩をほぐす事が目的なのですが、逆効果で固まってしまう人も多くて、「ちょっと困ったな」という気もしています。いずれにしても、緊張した雰囲気の元でカリカリと勉強するよりも、少し離れたところで、力を抜いて勉強した方が語学は伸びますし、それに加えて「楽しい」や「やりたい」と思う気持ちが語学の力を伸ばすと思っています。強制的に勉強させられると、あるところまではいくのですが、それ以上は中々いかないところがあります。そういう事もあり私としては、授業はなるべく楽しくやりたいと思っています。それでいながら、終わったところで「何か身についたものがあるな。」という気持ちになる、そういう授業を目指しています。大体忙しい中、夜間授業に受けに来る人達が主なので、「今日はこういう良い気持ちを持って帰ってもらう」という気持ちが無ければ、変な事になりますので、私も非常に力の入った授業になっています。
言語はコミュニケーションということもありますので、もちろん勉強しないといけないのですが、肩に力を入れて勉強するということよりも、「如何に自分のこの思いや考えを伝えるか」を英語で表現する、それを学べる場になれば良いなと思っています。

ディベートやディスカッションの中でもそういった、技術というか、体験を積んでどうやって効果的に相手に話を伝えていったらいいか。英語で行う授業ではありますが、その点は日本語にも通じる話なので、日常にも役立っている授業かなと自負しております。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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