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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 担当する科目紹介:グローバル・ロジスティクス (国際経営、国際物流/星野裕志)

担当する科目紹介:グローバル・ロジスティクス

星野裕志 国際経営、国際物流

13/08/14

 現在QBSでは、英語開講講義が9科目あり、その内の7科目が専門的な内容を英語で教えるということになります。私の担当する「グローバル・ロジスティクス」も、そのひとつであり、もちろん授業は英語ですので、発言もレポートも英語になります。

 最近サプライチェーン・マネジメントという用語を耳にすることが多くなって来ました。グローバルな規模で、ものの動きを研究し、最適な管理手法を考えることです。ものとは、たとえば、様々な製品や原材料や燃料のような資源が海外から輸入されることは一般的ですし、日本の企業であってもそれらを使って海外で製品を生産して、それをまた海外の市場に輸送するといった動きは広く見られます。このような物の動きを管理することをロジスティクスと言いますし、もともとの原材料の調達から生産、市場への出荷全体を一貫して効率的に行なうことが、サプライチェーン・マネジメントになります。

 たとえばみなさんがコンビニでもあるいは書籍や洋服を買いに行って、ほしいものが欠品していれば、そのお店にとっては販売の機会を失うことになります。そのような欠品を起さないためには、十分な商品の在庫を持つことも解決策ですが、それでは倉庫の費用や破損や盗難のリスクも考えられますし、何よりも売れ残りの可能性が生じます。それでは、どのように欠品を起こさず、かつ適正な在庫に留めるのかというのは、企業にとっては大きな課題です。それを効率的、かつ効果的に行う手法を学ぶことが、ロジスティクスです。従来であれば、物の動き=物流をどのように管理するかが重要視されていましたが、現在であれば物流とともに、情報の流れである情報流やビジネス自体の商流も合わせて考えることが求められています。

 「グローバル・ロジスティクス」の授業は、毎年秋から始まる後期に設定されていますが、この中で交換留学生の存在が非常に大きいといえます。毎年、QBSには中国やタイの提携する著名なビジネススクールから10人前後が留学してきて、後期の約半年間授業を受講します。中国やタイのビジネススクールでは、通常の授業が英語で行われていることもあり、英語力も高く、英語でのディスカッションにも慣れています。もともと中国の学生は積極的な上に、英語力がありますので、コースが始まった頃には発言でクラスを圧倒していますが、QBSの学生も大いに刺激を受けて、後半になると負けてはいません。授業が英語で開講されていることと、交換留学制度の結果、非常に刺激的な体験をすることができます。このような経験は、ビジネススクールの修了後に、海外でのビジネスや外国企業との折衝において、意義のあることかと思います。

 国際経営と同様に全15回の講義の内、5回程度ケース・メソッドを導入しています。昨年の例であれば、キャセイ航空がどのように航空機用の部品の在庫を行なうべきか、ゴム製サンダルのクロックスのグローバル展開、アマゾンドットコムは発注から出荷までをどのように迅速に行うかなどのテーマで、ディスカッションを行いました。

 欧米のビジネススクールには、マネジリアル・コミュニケーションといった名称で、効果的なプレゼンテーションの仕方やレポートのまとめ方を学習する講義があります。ビジネスにおいても、研究会などでも同じですが、非常に優れたアイデアや研究が、プレゼンテーションが稚拙なために、聴衆にうまく伝わらないということを目にします。

 そのような弱点を克服するために、「グローバル・ロジスティクス」では、グループ・プレゼンテーションを義務付けていて、特定のテーマで受講者がチームを作り、課題をまとめ、設定された時間内にプレゼンテーションを行なっています。また、このプレゼンテーションを評価するのも受講者自身であり、他のチームのプレゼンテーションについて、独創性、論理性、分析力、内容の質の高さ、構成力などの分野で採点をしています。またプレゼンテーションに関する感想やコメントを記述して、フィードバックする形態をとっています。

 英語で授業を行うことは、教えるこちらにとっても受講する方にとっても、決して楽ではありませんし、大きな負担かもしれません。ただ、どのひとりも英語のネイティブ・スピーカーではないので、頑張って臆せずディスカッションに参加することを奨めています。英語で講義を行うことで、日本語に比べて理解度は下がることは避けられないですが、あえてこのような環境に身を置きながら、積極的にディスカッションにも参加するというのは良い経験であり、良い学習ではないかと思います。

分野: 国際ロジスティクス 国際経営 |スピーカー: 星野裕志

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