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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > QBSにおけるマーケティング戦略の紹介 (マーケティング/岩下仁)

QBSにおけるマーケティング戦略の紹介

岩下仁 マーケティング

13/07/29

九州大学ビジネススクールの岩下 仁(ひとし)です。
大学卒業後メーカー、シンクタンク及び調査会社勤務を経て、九州大学のマーケティング教員として今年の4月から着任しました。

今日は、九州大学のビジネススクールでどんなマーケティングの講義を行っているかを中心にお話しします。マーケティングは一言で言うと、「ものを売る仕組み」を考えるということですが、実際は、さらに奥が深い学問です。実際に講義を受講して頂ければ、マーケティングの深みを理解して頂けると思います。

授業の構成ですが、まず、マーケティングの基本的な考え方から始まります。例えば、化粧品会社は、何を売っているのでしょう。化粧品や香水を売っているのではなくて、実は「美」を売っているのです。これが、マーケティング・マイオピア(近視眼)という考え方です。要は顧客の求めるニーズを短期的に捉えてはいけないということで、マイオピアという言葉を使っているのです。

それでは、鉄道会社は顧客に何を提供しているかというと、「快適な旅」なのです。例えば、一昔前は、新幹線のように列車同士で対抗していました。ところが、東京と大阪間に航空会社が参入すると、列車という枠の中だと、時間とコストの面で航空会社に勝つことができません。しかしながら、快適な旅という考え方で視点を切り替えると、たとえば広い座席スペース等、鉄道会社独自の顧客満足を提供することができます。
そういったところはマーケティングの基本的な考え方ということで、授業の初めに学習していきます。講義では、考え方のベースになる有名な古典も、しっかり学んでいただきたいと思っています。

マーケティング・マイオピアに続いて、マーケティングのSTPを授業で取り上げます。例えば、シャンプーを購入するとき、CMにでているタレントやパッケージの成分表示、或いはデザインを参考にします。シャンプーそのもので購買を決めることはありません。ここでは、マーケティングのSTPという考え方が重要になってきます。Sはセグメントで、シャンプーでは、性別、年齢、嗜好などで細分化することになります。現在のシャンプー市場では、その1つひとつのターゲットにむけてセグメントを分けているので、色々なシャンプー・ブランドが混在しています。

たとえば何歳ぐらいの女性あるいは子供ということでターゲットを決めることで、CMで起用するタレントや、パッケージ・デザインが決まってきます。例えば、花王メリットはファミリー層をターゲットにしているので、CMに家族が出演しています。さらに弱酸性を謳うことで、子供にも優しいという嗜好が体現されています。このSTPの論理も、マーケティングの基本的な考え方です。まずは基本的なところを授業のイントロダクションとして学んで頂きます。

マーケティングを勉強すると普段商品を見る目が変わり、企業側のねらいが少しずつ鮮明になってくると思います。今日のまとめは、マーケティングは、本も沢山でていますし、身近なセオリーだと思われがちですが、実は非常に奥深く、手法が高度になっている学問だということです。細かいところから非常に親しみ深いところまで、企業のさまざまな取り組みを、授業で学んで頂き、マーケティングに携わるビジネス・パーソンの素養を身につける授業にしたいと思っています。

分野: マーケティング |スピーカー: 岩下仁

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