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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 九州経済の成長とその内容 (国際経営論、経営戦略論、アジア産業論/永池克明)

九州経済の成長とその内容

永池克明 国際経営論、経営戦略論、アジア産業論

13/07/24

今回から4回ほど九州の国際化についてお話ししたいと思います。第1回目は足元の九州経済の成長についてです。

本年2月に発行された「2013年版九州経済白書」((財)九州経済調査協会)によれば、全国に占める九州・山口の域内総生産(GRP、Gross Regional Product)比率は20年の間にわずかですが上昇しています。(1991年度:10.0%。2009年度10.7%)。九州の経済成長を支える1つの要因は外需(海外の需要)です。九州の潜在経済成長力すなわち、労働力、資本、技術革新の3要因の総和から推計され、3要因がフルに発揮された時に達成可能な中期的な経済成長率の上限)は2000年以降は0%台で推移したが、2009年には1.1%、1010年には2.4%にまで高まっています。製造業では生産の拠点化、非製造業では2010年度末の九州新幹線全線開業に伴う沿線での設備投資増が底上げしました。1012年3月の東日本大震災によって東北の工場がストップしたため、九州に工場が移転してきました。この結果、生産や設備増強が行われた結果、製造業がけん引して潜在経済成長力を押し上げました。さらに、アジアへの近接性を理由に九州への立地を選択する企業が増え、それに伴う設備投資と生産の稼働率アップが続きました。人の流れでは、中国を中心としたアジアからのクルーズ船や、韓国との日常交流圏が形成され、九州には外需が持ち込まれています。2012年には領土問題等で中国からの観光客が減少しましたが、年末以降のウオン高、円安もあり韓国からの観光客が増加しています。日本の国内市場が人口減少や国内設備投資の伸び悩み等で縮小しつつある現在、九州経済の今後の成長にとって外需、すなわち輸出は今や生命線といっても過言ではありません。特に自動車産業はその中心的な産業となっており、北米や中国などへ6~7割を輸出しています。九州・山口のアジア向け輸出比率は全国が54.7%に対して57.0%となっています。

しかし、私に言わせれば、自動車産業以外の国際化の度合いは国際的にみるとまだまだきわめて不十分と言わざるを得ません。

それでは、今日の話をまとめます。
九州の海外依存度は全国平均よりは高いです。しかし、国際的にみると、九州の国際化のテンポがまだ鈍いといわざるをえません。九州と同じくらいの国々は九州より格段に国際化のレベルが高い。今後日本は国内市場の縮小を前提にして本格的に国際化を推進し、それによって地域の活性化を図らなければならない。九州はその先頭に立たなければなりません。

分野: アジアビジネス 国際経営 経営戦略 |スピーカー: 永池克明

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