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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 北朝鮮の核実験 (企業財務 M&A/村藤功)

北朝鮮の核実験

村藤功 企業財務 M&A

13/05/06

先日、北朝鮮は三回目の核実験を実施しました。これは六ヶ国協議の合意に反するもので、これまで北朝鮮寄りだった中国やロシアも怒って、国連の安保理事会の制裁決議を認めようという話になりました。そこで制裁決議が行われたところ、北朝鮮は核ミサイルを日本海側に配置し、発射台に載せたという話が飛んできました。それに対してアメリカは、本土へ向かう弾道ミサイルを大気圏外を飛行している段階で打ち落とすために、アラスカ辺りに迎撃ミサイルを追加配備しようとしました。本来、THAADミサイル(Terminal High Altitude Area Defense missile)という最新鋭の迎撃ミサイルを2015年辺りにグアムに置こうとしていましたが、今回の件を受けて慌てて配備しようとしている最中です。日本もパトリオットミサイル(PAC3)を配備したり、イージス艦を沖縄に置いたりしていますが、本当に打ち落とせるのかどうか、不安が残ります。アメリカにぜひ打ち落として欲しいところです。

今回の件につき、北朝鮮が本当に実行するのか、それともアメリカと交渉したいだけなのか、いろいろな説が飛び交っています。北朝鮮はおかしなことをやり始めているようで、韓国の放送局や銀行のサーバーが一斉にダウンしたり、北朝鮮と韓国が共同で管理している開城工業団地から韓国勢を追い出したりしています。ただ北朝鮮にはガソリンがほとんどなく、また、中国がこれまで送っていた原油もストップされました。したがって、戦争を継続できたとしても三ヶ月もできないとみられています。しかし、持っている核ミサイル10発程度を最初に撃つ可能性があります。PAC3で打ち落とそうという話になっていますが、そのような技術が本当にあるのか不安です。最近、中国において北朝鮮を見放せという意見が強くなってきていますが、その背景には核ミサイルが北京に撃ち込まれる可能性がでてきたがためです。中国だけではなくロシアも北朝鮮を見放しつつありますので、状況は深刻化しています。金正日は、核兵器や長距離ミサイル、生物化学兵器などを十分に開発し、強化せよという遺言を残して亡くなっています。金正恩体制は、それを引き継いでいるのです。

国連による制裁は結構厳しく、「大量破壊兵器に関係するあらゆる金融取引の凍結」と「船舶・飛行機検査」を全会一致で採択しました。今回に限っては、中国やロシアも国連の採択に絶対に従うようになっています。北朝鮮の貿易の70%を中国が占めていますが、中国はまじめに制裁に取り組んでおり、お金や核ミサイルに関する物資の流れは止まるかもしれません。しかし北朝鮮が「もう駄目だから、最後に核ミサイルを撃て」という可能性がないわけではありません。

今日のお話をまとめます。北朝鮮は戦闘モードに入っていますが、本当に戦争をするつもりなのか、アメリカと対話したいだけなのかわかりません。核ミサイルを日本海側に移し、発射台に載せたということをどのように解釈すればよいのか。現状は、状況を見守るほかありません。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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