QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > タイ・チュラロンコン大学との交流活動について(1) (企業財務管理、国際金融/平松拓)

タイ・チュラロンコン大学との交流活動について(1)

平松拓 企業財務管理、国際金融

13/04/04


今日と次回の2回は、ちょうど行ってきたばかりのタイの話をします。
今回、タイに行ったのは、九州大学ビジネス・スクールの特徴的な活動の一つですが、ICABE(International Consortium of Asian Business Education)と呼んでいるアジアの提携ビジネス・スクールとの間の学生交流活動のためです。具体的には九州大学ビジネス・スクールの学生9名と共に、バンコクにあるチュラロンコン大学のビジネス・スクールを訪問し、交流活動を行ってきました。

チュラロンコン大学というのは、タイの現王朝の第5代の王様が設立した、いわば王立の大学で、タイでは最も歴史と権威のある大学ですが、そこにはSASINとチュラロンコン・ビジネス・スクールという2つのビジネス・スクールがあり、今回、訪問したのは後者なのですが、ここには社会人としての経験年数、授業を行う言語がタイ語か英語か、フル・タイムかパート・タイムか、などの分類で5つのMBAのプログラムが存在しています。今回、交流した相手は英語によりパート・タイムで学ぶMBAコースの学生12~3名でした。

今回、チュラロンコン大学を交流の相手校に選んだのには理由があります。九大のビジネス・スクールでは、アジアで活躍できるMBAの育成を一つの教育の柱としており、ICABEもその一環ですが、それ以外に、日本に居ながらにしてアジアのビジネス・スクールに留学したかのごとき体験ができる幾つかの仕掛けを持っています。

その一つが、アジアのビジネス・スクールから教員を招聘し、アジアビジネス戦略の講義をしてもらうというものです。今年度はチュラロンコン大学からマーケティングを専門とする先生に来てもらい、アジアにおける国際マーケッティング戦略の授業を行ってもらいました。その際に、チュラロンコン大学の学生が学習しているマーケティング戦略策定のためのプラットフォームを教示してもらいました。つまり、これを使えば、チュラロンコン大学の学生と共通の土壌でビジネス・プランの議論ができることになります。

もう一つの仕掛けは、毎年秋学期に、アジアのビジネス・スクールのMBAプログラムで学ぶ学生を交換留学生として招く制度があり、今年度も10名の学生がやってきてくれました。そして、これらの学生にはQBSで英語で提供する授業を、QBSの学生と一緒に受講してもらっています。それらの授業はQBSの学生にとっては選択必修科目となっているのですが、QBSの学生はその中で、アジアのビジネス・スクールからやって来た学生と英語で議論することになります。つまり、まるでアジアのビジネス・スクールに留学しているかのような環境に置かれることになるのです。この交換留学制度にも、今年度チュラロンコン大学の学生も参加してくれており、一足先に母国に帰って、我々の訪問を待ち受けていてくれました。

こうしたことのお陰で、今回参加した教員にとっても学生にとっても、チュラロンコン大学は殆ど初めてでしたが、予めチュラロンコン大学の学生・教員とも意思が通じることができていました。そして、共通のビジネス・プランのプラット・フームを用いて、日本における新しいビジネスを如何にタイで展開できるか、それを競うビジネス・プラン・コンテストを行うことができました。

具体的には、日本型老人養護施設のタイへの展開、カット済み食材セットデリバリー、癒しのためのペット・カフェと云ったビジネスが採り上げられていましたが、それ等のテーマについて、両大学の学生が、3つのグループに分れ、約2時間のグループ・ディスカッションを経て、タイ流のビジネス・モデルとして勝敗を競いました。

また、今回の交流旅行では、学生交流以外にも、タイのe-commerce大手、タイでは有名な日本食・お茶飲料事業OISHI(オイシイ)の創始者による新会社、医療ツーリズムで有名なバンコク病院、その他、JETROやJTBといった企業、団体を訪問することができました。こうした企画、アポイントの取得等は学生が主体的に行い、教員は補助的な役割に徹しましたが、学生にとってはそれも含めて、幅広い海外ビジネス体験を得る機会となったのではないかと思います。

QBSではこうした学生交流活動を年に2回の割合で行ってきましたが、QBSの学生のほとんどは昼間の職業を持ち、働きながら学んでいることから、3-4日の旅行といっても週末以外に数日の休暇をやりくりしなければなりません。この点には難しさも伴いますが、そうした苦労、やり繰りをして参加した学生には好評で、大きな充実感が得られる機会となっています。

次回は、訪れたタイの経済・社会について、お話しします。


今回のまとめ:
アジアに開かれたビジネス・スクールを標榜するQBSには、様々な形でアジアと出会う機会が用意されています。海外のビジネス・スクールとの交流活動、海外教員招聘制度や交換留学制度などが含まれますが、これ等をそれぞれ単独に行うばかりでなく、有機的に結びつけることにより、一層の内容の充実を図っております。

分野: ファイナンシャルマネジメント |スピーカー: 平松拓

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ