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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史6:ノルマン大征服 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史6:ノルマン大征服

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

13/03/26

前回までアングロ・サクソンについてお話しました。イギリスの歴史シリーズ6回目の今回は、イギリスの歴史上、一番大きな出来事とも言える「ノルマン大征服」についてお話します。


この「ノルマン大征服」を機に、イギリスは大きな変化を迎えます。その大きな特徴を一つ挙げると、ここで「ノルマン王朝」が打ち建てられるわけですが、その名前を変えつつ、同じ血筋を引いた王様が今に至るまでずっと続いているということです。今で言うと、エリザベス2世になります。つまり、イギリス近代王朝の歴史は、この「ノルマン大征服」から始まったと言えます。
それまでは、過去5回でお話してきたように、ノルマン王朝を打ち建てた民族以外の民族が、入れ替わり立ち替わり支配してきた時代になります。

復習すると、途中、バイキングが攻めてきたりした時代もありましたが、最初にいた原住人→ケルト人→ローマ人→アングロ・サクソン人といった順番で、各民族たちが入れ替わり立ち替わりでイギリスに入って来ました。しかし、その後は一貫してノルマン人の建てた王朝から現代の王朝までずっと繋がっているわけです。こういった点から、ノルマン大征服はイギリスの歴史上、非常に大きな意味を持つという言い方をされるわけです。
 
 
簡単な復習も兼ねて、このノルマン大征服が起きる前の時代の背景を少しだけお話します。当時はアングロ・サクソン人が支配していた世の中だったのですが、そこにデンマークやドイツ、北欧から、いわゆるバイキングが攻めてきて、イングランド地方を荒らし回っていました。そのバイキング達が居留区を作り一部定住し、アングロ・サクソン人と敵対・共存する、そんな時代でした。つまり、ノルマン大征服の直前の時代には、アングロ・サクソン人と新たに入って来たバイキングの一派達が王位を巡って入れ替わり立ち替わり争いをしていた時期が少しあるわけです。

そのような争いの中で後継を巡って戦闘が起きたのですが、その中で勝利を収め、ノルマン王朝を打ち建てたのがフランスにいたノルマン人なのです。このノルマン人について少しお話しますと、元々はバイキングの一派であり、フランスのノルマンディー地方に住み着いてフランスの王様に仕える貴族、臣下たちでした。この人達が、アングロ・サクソン人とバイキングの一派が王位争いを行っていたイングランドの中に入って行き、そこでアングロ・サクソン人を打ち破り、作った王朝が「ノルマン王朝」になります。
 
 
ノルマン人も元はバイキングの一派であり、フランスでは王様に仕える身でした。しかし、イギリスでは王朝を建て、王様、すなわち国のトップになったわけです。この状態は、臣下であった者たちの反感を買い、平和に続きませんでした。その後に続く、フランスとイギリスの根深い敵対関係、互いに良くない感情を持っているというのはここから始まっているのです。イギリスからすれば、フランスから来た人達に王朝を作られ、それが続いていると思っていることもあり、どこかで釈然としない思いがあるのでしょう。その後、英仏戦争が起きるわけですが、それはもう少し後の話になります。

さて、争いに勝利したノルマン人の中で大将だった人物の名前、一度は聞いたことがあると思います。それが「ノルマンディー公ウィリアム」です。世界史の教科書にものっていると思うので、皆さん見てみてください。この名前は王様になってから名乗ったもので、フランスにいた時など名前が少し違ったりもするのですが、その辺はアバウトな話なので今日は置いておきます。
 
 
当時の一番有名な戦いに、「ヘイスティングスの戦い」というものがあります。「ヘイスティングス」とは、場所の名前なのですが、有名な戦いとされる一番の決め手は「騎兵」の存在です。フランスから来たノルマン人は、馬に乗ってイギリスに攻め込んだのです。一方、それを迎え撃つイギリス側は皆歩兵だったので、両者に大きな力の差があり、結局フランス側が戦いに勝利したのです。
このような経緯で出来たノルマン王朝ですが、一国の支配は中々上手く出来ないわけです。ノルマン朝がどのようにして支配を固めていったかというお話は次回に回します。

最後に今日の話をまとめます。ポイントは表題にもある通り、「ノルマン大征服」です。これがイギリス人にとってどれだけ大きな出来事として捉えられているか。そして、その前後で時代が大きく変わったという事を覚えておいて欲しいと思います。「ノルマン大征服」前の時代は、色々な民族が入れ替わり立ち替わりイギリスを支配していた。そして1066年に起こった「ノルマン大征服」後は、ノルマン朝以降ずっと同じ血筋の王様が治めているという事も覚えていて欲しいです。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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