QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 英国における異文化5 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

英国における異文化5

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

13/03/25

今回はイギリスにおける異文化シリーズ6回目で、前回に引き続き、道路交通に関係したお話をしようと思います。


イギリスの道路交通で、まず私が驚いたのは路上駐車について。日本では「路上駐車=違法の駐車」というイメージがあると思います。イギリスでは、周囲に民家がないような郊外こそ駐車禁止になっていますが、両側が商店街になっているような街中では、逆に自由に駐車できるようになっている所が多いです。邪魔じゃないのかと現地の人に聞いてみると、「商店街にはお店があるのだから、車を止められないと不便だろ。」と言うのです。言われてみればその通りで、非常に合理的に出来ていると思います。

これを踏まえて、あちこちの街を見てみると、確かにそういう所が多いです。商店街に行って買物をするときは、店の前に車を乗り付けて、買物をしてまた出ていくという形になります。日本では、車が邪魔だということになるのですが、確かに店の両脇に車を止めても、1車線ずつすれ違えるようなスペースは残っているので問題はなく、この仕組みは面白いなと思いました。
 
 
 
また、駐車場についても日本との違いを感じた例があります。スコットランドにある観光地の町に行ったとき、市役所近くの有料駐車場を利用したのですが、その日は無料開放になっていました。たまたま週末に訪れたのですが、よく見ると「週末は無料」と表示されていたのです。日本だと逆で、天神などの中心地に行き駐車場を利用する際、平日は通常料金でも週末になると高くなることが多くあります。なぜ日本とは逆なのだと思い、地元の人に理由を聞いてみました。すると、週末は外部から観光客が来るわけですが、その観光客の方々からはお金を取らないと言うのですね。

ここで、考え方、思考回路のパターンが、日本とは違うと思いました。これは、イギリス全土で当てはまるかどうか未確認なので、この「駐車料金の話」はたまたま、そこの考え方だったのかもしれません。しかし、そのような考え方をする所があるのも事実で、日本と違う部分があるなと思いました。
 
 
 
次は車の作りについて。日本と一番違う部分は、マニュアル車が多い点です。恐らく90%~95%はマニュアル車で、オートマ車は非常に少ないです。オートマ車はかなりのお金持ちでなければ使用していないのではないでしょうか。なので、レンタカーで安いオートマ車というのはめったにありません。オートマ車をレンタカー屋さんで頼むと5割増の料金だと言われるくらいです。日本に来て車を購入したイギリス人に、「俺はマニュアル車じゃないと駄目だ。」と言われ苦労した覚えがあります。

イギリスでマニュアル車が主流であるのは、日本と違い、渋滞において止まったり進んだりの繰り返しが激しくないという理由が一つ考えられます。また、燃費の良さも理由かどうかは分かりませんが、とにかくマニュアル車が多いです。燃費の点から考えると、マニュアル車は低燃費ですので悪いことはありませんが、運転方法について色々複雑な部分もあるのも事実です。例えば、車によってはシフトを下に下ろす、「ワンプッシュ」という動作をしてからでないと動かないようにできている等です。

他にも、ハンドルの両脇についているワイパーとウインカーのレバーが日本とは左右逆なので、日本の車と同じだと考えていくと危ない目に遭いますので気をつけてください。
 
 
 
最後に交通規則について。日本では、横断歩道で渡ろうとしている歩行者を車が無視して、そのまま進んでいくことがありますが、イギリスでそのようなことは絶対にありません。横断歩道があれば人が優先、ない所では車が優先という決まりがはっきりしています。その決まりを知らないで行くと、「横断歩道のない場所でも日本だったら歩行者が渡れば止まってくれる」と思い込み、危ない目に遭うことが多いため、注意が必要です。

特に日本の常識からすると、横断歩道がない所 で路地を渡る際、大通り側から曲がって入ってくる車は止まってくれるのが普通です。しかしイギリスでは、歩行者が出てくるはずがないという事で、車が突っ込んできますので、気を付けなければなりません。

その他、日本と異なるのは「最高速度」です。前回、N ロードやAロードという区別の紹介をしましたが、高速道路の一部は最高速度が80マイル(約時速128キロ)になっており、それ以上スピードを出すと危険であるという認識があります。郊外では原則として50マイル(時速約80キロ)、居住区、両脇に民家があるような所だと30マイル(時速約50キロ)が最高速度で、日本よりも少し高めに設定されています。そうすると、それ以上スピードを出すと本当に危ないという感覚を皆が自然と持っており、イギリスでは、最高速度が比較的良く守られています。


以上、イギリスの道路交通に関係した色々な特徴を見てきましたが、最後に学者らしいことを言ってみます。イギリス、特にイングランドは地形がフラットで、街があちこちに点在しており、道路が放射状に並んでいます。これが理由で、ロンドンなど一部は除きますが、「この道路を使わないと移動できない」という渋滞のボトルネックがありません。

日本とイギリスでは、文化の違いもありますが、このような渋滞の有無により、掛かるストレスも違い、それによって交通規則も違ってくるのではという気がします。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ