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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 会計原則の意義と必要性 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

会計原則の意義と必要性

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

13/02/21


今日は会計原則のお話をします。
前回は、四つのピラミッド階層からなる会計の理論構造の最底辺にある①「会計公準」つまり会計が成り立つための基本的な前提或いは仮定についてお話しました。それを前提として、
②「会計原則」があります。会計原則は、一般に認められた会計の原則のことで、理論的なものです。その上に③「会計基準」つまり具体的な処理の基準があり、さらにその上に④実際の個別的な処理を行う会計手続があって、四つのピラミッドになっています。

まず、「会計原則」についてですが、これと会計の主な目的との関連を考えますと、会計目的としては、財務諸表を用いて経営状況を利害関係者に知らせることや適正な期間損益計算をすることなどがあります。この会計目的を達成するための理論的な原則が会計原則です。

日本の場合は、これを規定したものとして「企業会計原則」があります。会計を勉強するとき、教科書のイントロ部分に出てくる最初の原則です。この「企業会計原則の性格」には、次の三つのものがあります。すなわち、第1が会計処理をする場合のガイドラインとなるというもの(会計処理の基準)です。言い換えれば、これは、企業会計の実務の中に慣習として発達したものの中から、一般に公正妥当と認められている帰納要約したものです。したがって、会社法とか税法等に強制されなくても全ての企業は、会計処理を行う上で、これを遵守しなくてはいけないという性格付けがなされています。第2は、監査の指針となるという性格です。財務諸表の信頼性を確保するために監査が必要ですが、監査には2つの基準が必要です。

一つは財務諸表を作成するための基準である財務諸表作成基準、もう一つが監査を行うための基準である監査基準です。このように、財務諸表の信頼性を確保するために、監査基準と並んで、会計基準ないし会計原則が必要になってきます。第3は、これは、将来において会社法や税法等の会計関連諸法令が制定・改廃される場合において、尊重されなければならない指針であるということです。

このように、企業会計原則は、理論的な規範すなわち理論規範としての性格と同時に、財務諸表の作成や監査の基準ともなるという実践規範性を持つものです。

ところで、中小企業に適用される中小会計要領は、この企業会計原則を重視しています。他方、上場企業など大企業は、わが国の会計基準や国際財務報告基準(IFRS)に従っており、企業会計原則の重要性は薄れつつあります。なお、現在のところIFRSは任意適用です。

分野: 会計 |スピーカー: 岩崎勇

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