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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > グローバル・ソーシャル・ビジネス・サミット2012@ウィーン (国際企業法務/岡田昌治)

グローバル・ソーシャル・ビジネス・サミット2012@ウィーン

岡田昌治 国際企業法務

13/02/01

グローバル・ソーシャル・ビジネス・サミット2012@ウィーン

ムハマド・ユヌス先生は、2006年のノーベル平和賞受賞者であり、バングラデシュのグラミン銀行の創設者であり、グラミン・グループの実質的な経営者でもあります。実は九州大学は2007年から、彼と連携して様々なプロジェクトを行ってきています。その中でも、ユヌス先生の世界的な活動のひとつにユヌス・ソーシャル・ビジネス(SB)があります。このSBの具体的なインキュベーションや広報、教育、研究を行うユヌス&椎木ソーシャルビジネス研究センターが、九州大学の中で発足しています。この椎木というのは、センターへ多大なご寄付をしていただいた福岡の方のお名前です。センターの活動は、このご寄付をもとに行われています。

私はユヌス先生と、連絡を取り合って様々なプロジェクトを行ってきました。今回、昨年の十月末から十一月の中旬まで三週間ほどユヌス先生に同行しまして、その間、ヨーロッパと日本の間を二往復しました。さすがに十一月十日に帰国した際にはへとへとに疲れていまして、年齢を実感した次第です。

今回は、十月の末に訪れたスコットランドのエジンバラの近くにあるグラスゴー訪問についてお話します。というのも、グラスゴーにあるグラスゴーカレドニアン大学の学長に、今回、ユヌス先生が就任されることとなったのです。その就任式へお誘いいただいた際に、「はい」と答えたのが間違いの始まりでした。そこでまずグラスゴーに行きまして、先生の就任式に参加いたしました。その時にロンドンでもソーシャル・ビジネス関係のミーティングを行って、二泊四日で日本へ戻りました。

ユヌス先生はスコットランドの後、奥さんと二人の娘さんと一緒にロンドンへ出向かれ、そこで二、三日を過ごされました。その後フランクフルトでイベントに参加され、十一月一日に大阪で開催されたSWIFTという国際銀行間通信協会の世界大会に赴かれました。先生は、最終日のキーノート・スピーカーとして招待されており、私もアテンドとして一緒に参加しました。この時のテーマは銀行に関わる様々な規制の緩和でしたが、ユヌス先生は二十分にわたってスピーチを行われました。世界各国から銀行家や銀行マンといった、ソーシャル・ビジネスと正反対のところにいる人たち六千人が集まっていましたが、先生の話が終わるや否や、皆、スタンディングオベーションと相成りました。

ユヌス先生のスピーチの要点は二つに集約されます。まず、先生は、「あなた方は銀行家であるということの理由を、あるいはその意味をわかっていますか」と問われました。そして、「あなたたちは銀行家という資格を社会から貰っている以上、何をすべきかということをきちんと考えて下さい」と話されました。ふたつめに、「ディレギュレーション、規制緩和のようなものでは、今の経済危機を解決することはできません、より根本的に、インフラから新しくイノベートしていくことが大切です」と述べられました。

実は、今回の大阪での件は、ユヌス先生の三週間にわたる海外出張の最後の日のイベントでした。先生はダッカを十月九日に出られ、その後ハイチへ赴かれました。国連や世銀が去ってしまった地震の後のハイチで、先生はソーシャル・ビジネスを展開されておられます。そして十一月七日から四日間にわたってウィーンで開催されたグローバル・ソーシャル・ビジネス・サミットに、先生は参加されました。私もそこでまた、ユヌス先生にお目にかかりました。その濃い四日間については、次回にお話しします。

分野: その他 |スピーカー: 岡田昌治

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