QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 技術商業化の方法(その1) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

技術商業化の方法(その1)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

13/01/03

・今回は、基礎的なレベルにある技術が商業化されるプロセスについて話をしたい。ここでは、Jollyという研究者が5段階に分けて整理したもの取り上げて解説したい。

・Jollyは、技術商業化のプロセスを5つの独立的な段階に分解して整理した。一気に5段飛びしようとすると難易度が高いが、1段づつ飛んでいけば、失敗せずに徐々に目標に近づくことも可能になる。

・最初の第1段階は、イマージニング(想像)。ここでは、技術の原理や特性を把握したうえで、その技術が世の中のどこで使われそうか、商業化のアイデアをあれこれとふくらませる。この段階の仕事を担うのは、主には大学や企業の研究所。マスコミを通じて「●●大学が新しい▲▲を発見」といった報道がされる研究成果は、たいていこの段階にある。

・第2段階は、インキュベーティング(孵化)。ここでは、商業化の方向性をある程度絞って、その実現の可能性を検証する。そのために試作品を作ったり、追加の研究開発を行う。この段階の仕事は、大学と既存企業やベンチャーなどが協力して行う。また、開発資金が必要になるので、政府の助成金やベンチャーキャピタルなどのリスクマネーが投入される。

・第3段階は、デモンストレーティング(実演)。いよいよ商業化の最初の製品を市場に投入する。最も重視されるのは、実際の使用に耐えうるかをしっかりと検証し、不足する点があれば改良を加えて製品の性能・品質を上げていく。

・第4段階は、プロモーティング(普及)。市場での評価を高めて、シェア拡大を図る。

・最後の第5段階は、サステイニング(維持)。市場シェアを維持拡大するために、バージョンアップしたり、製品ラインナップを増やしたりして、長く市場で売れるようにする。

・以上、商業化の各段階は各々大きく異なっているので、独立的に分けてマネジメントすることが必要だ。
・この5段階の中で、特に不確定で難しいのは最初のイマージニング(想像)〜インキュベーティング(孵化)への移行。この段階は、いろんなことが海のものとも山のものともわからない。従って、大学などの力を借りる産学連携が有効になる。

【今回のまとめ】
・技術商業化プロセスは、独立的な5つの段階から構成される。その中で、特に難易度が高いのが、第一段階のイマージニング(想像)〜第2段階のインキュベーティング(孵化)、への移行。ここでは、産学連携を活用することが有効だ。

※次回は、イマージニング段階からインキュベーティング段階へと移行させる時のコツについて、詳しく解説する。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ