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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 第2話「今夏のケンブリッジ大学英語・学術研修」 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

第2話「今夏のケンブリッジ大学英語・学術研修」

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

12/12/05

今回は、前回したケンブリッジ大学での英語学術研修の話をビジネスの視点で切ってみようと思います。
 
 

経営としてどんなことを考えてやっているか、という立場から見てみましょう。元々どうしてこういうアルバイトのようなことをやっているのかというと、ケンブリッジ大学の施設は元々王侯貴族の方々が寄付をして作ったもの凄い施設だということが基にあります。それをきちんと維持してケンブリッジ大学なりの名声を保っていく為には、相当のお金が必要です。

しかし正規のルートで入ってくるお金だけでは中々間に合わない部分があって、夏休みに学生に寮から出てもらって、その分別の講座を持って外国から学生を夏休みの間受け入れて収入を稼ぐという図式が成り立っているのです。特に私達が行っている、ペンブローク カレッジは観光的な要素が少ない所で、よその所だと入場料を取って人に見せるようなものがある所もあります。

有名なところでは、例えばBBCの放送でクリスマスコンサートを中継するようなキングスカレッジという大きなチャペルがある所 があり有料ですが、ペンブロークは 無料で中に入れます。ということは、お金を稼ごうとすると他のことをしなければいけないので、昔から色々なカレッジの宣伝をつける形でこういう夏期講座というものをやっているということです。
 
 
 
収入が必要な理由として維持費が多大に掛かると言いましたが、我々からして考えられないことがいくつかあります。

例えば非常に有名なイングリッシュガーデンでは、芝生の手入れから花壇の手入れまで専属の庭師の方が何人も世話に当たっています。芝生は毎日のように刈り込まれ、まったく寸分の隙もない程キチンと手入れをしており、普通の学生は中に立ち入ることも許されないというくらい気を使っているわけです。或いはプロテスタント系のアメリカの大学では考えられませんが大学の中に学生専用のバーさえあって、いろいろお金が掛かる要素があります。

また、他所の学生を受け入れるということですが、それだけだと単に収入が入るだけなので、多くの場合場所だけ貸すわけではありません。ケンブリッジの中に沢山ある外国語学校の講座と往復の航空券を日本の旅行会社が用意して、それを組み合わせてツアーを作ったりするということをよくやります。

しかしそれだとケンブリッジ大学にとって手に入るのはお金だけになります。ところが、自分達のカレッジが独自に直接講座を作って運営すると、カレッジの開講情報は日本の大学に伝わって日本の人が沢山来ます。そうすると、ケンブリッジ大学のカレッジは直接運営していて、こういうことで講座を受けたということ が口コミで伝わるわけです。

ケンブリッジ大学の中でもペンブローク カレッジという場所の名声が世界各地で伝わっていくということで、ネームバリューが伝わっていくという側面を踏まえて直接自分の所で講座を作るというわけです。
  
  
  
講座を終了すると実際にケンブリッジ大学ペンブローク カレッジが正式に作った修了証がもらえるということもポイントでしょう。そしてお世話にあたってくれる学生もケンブリッジ大学の正規の学生たちで、先生方もケンブリッジ大学の現職 の教員の方やケンブリッジ大学でPh.D博士号をとった方も多く、資格も縁もゆかりもない方というわけではないところも売りになっているわけです。

このケンブリッジ大学の英語・学術 研修は私(九州大学の鈴木)が中心となって九学生 を引率しているのですが、九州大学以外の各地の大学から来ています。何十年も前にカルフォルニア大学を呼んだところから始まって、その次に日本大学、続いて九州大学が入りました。現在では早稲田大学、明治大学、同志社大学、成蹊大学、最近では中国から北京大学が来ているそうで、今でも常に30,40の大学から問い合わせが来て います。

こういった動きは今後も益々広がっていきそうですが、ペンブローク カレッジでは収容人数が限界なので、あちこちのカレッジに場所を借りたり、よそのカレッジにノウハウを売っていれて貰ったりもしているようです。

ケンブリッジ大学で学ぶことの素晴らしさを一言で言うと、それはやはり世界の学問の牙城であり、ノーベル賞関係者がいる、世界で一番といわれている大学の雰囲気に浸ること、しかも正規のプログラムで浸れるというところでしょう。
 
 
 
この語学研修はビジネスとしても成り立っており、そして名声も広がり、我々日本人にとっても学べるメリットがあるということで、このカレッジはいいビジネスをしていると思います。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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