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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 中国②政治 (企業財務 M&A/村藤功)

中国②政治

村藤功 企業財務 M&A

12/11/23

中国では、中国共産党が政治を指導しています。共産党は、中央委員を選出し、五年にわたる長期戦略を決める全国代表大会を、五年に一度開催しています。この前の11月8日から14日にかけて、第18回大会が開かれたばかりです。大会閉会直後15日の中央委員会全体会議(中全会)で、中国の最高権力者である常務委員七人、チャイナ7が選ばれました。前回までは九人だったのですが、今回は少し減ったのです。これまで十年間にわたって胡錦濤氏が共産党総書記を務めていましたが、今回、習近平氏に代わりました。

一方で、国の立法組織や行政組織にあたるものが、別にあります。来年の春には、全人代とよばれる全国人民代表大会が開かれます。そこで、日本の内閣にあたる国務院の総理に、今回常務委員の一人に選ばれた李克強氏が指名されると言われています。現在は、温家宝氏がこの職を勤めています。このように、これまで胡錦濤氏と温家宝氏のコンビをトップに頂いていましたが、習近平氏と李克強氏のコンビに変わることとなりそうです。

中国では、共産党が国を支配することが憲法で決められています。共産党員の数は、1922年には300人しかいませんでしたが、今では7,800万人ほどいると言われています。それでも、中国の人口が13億人と比べるとわかるように、共産党員は中国の人民の10%もいません。

前述したように、党大会では中央委員が選ばれます。その数は200人程度で、別に中央委員候補が百何十人ほどいます。この中央委員と中央委員候補が、中央委員会の全体会議(中全会)を開きます。先ほど述べたように、共産党全国大会直後の11月15日に開かれ、ここで先に話したチャイナ7が選ばれました。以前は、江沢民氏のように元トップだった人が軍事委員会主席の椅子を維持し、これを利用して政治へ介入してくることがよくありました。しかし今回、胡錦濤氏は、自身も含めて総書記を引退したのちはもはや政治に関与しない、というルールを作って、習近平氏に軍事委員会主席の椅子も明け渡したのです。

習近平氏については、今後どのような政策を取りそうかよくわかりません。しかし、今回選出されたチャイナ7のうちに、江沢民氏が一人、胡錦濤氏が一人、李嘉誠氏が一人、それぞれ放り込んだように見えます。この李嘉誠氏は華僑の大御所ですが、李嘉誠氏が押したように見える張高麗は、シノテックという石油会社から天津市の書記になった人です。現在は既に中国のGDPの6割くらいが、民間企業によるものなので民間企業を無視はできません。このため、胡錦濤氏が国営企業重視だったころと比べて、習近平氏は民間企業を重視するのではないかという説があります。

実は今回、中央委員200人の中に、民間企業の人が一人選ばれるのではないかという噂が事前にありました。その一人とは、民間企業の三一集団という建設機械会社の社長の梁氏のことです。日本の新聞にも出ましたが、結局選ばれませんでした。民間出身者や改革はと言われる人が、中央委員やチャイナ7に含まれなかったところを見ると、まだまだ中国の政治状況は、簡単に変わりそうではありません。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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