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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 企業の寿命は30年 (経営学 /久原正治)

企業の寿命は30年

久原正治 経営学

12/11/19

今日の話は、人間に寿命があるように「企業にも寿命がある」という話です。

有名なピーター=ドラッカーという経営学者は、「経営とは顧客価値の創造である」と言っています。つまり顧客の価値を顧客の支持を失った企業は滅びる、と昔から言っているわけです。これは日本もアメリカも大体一緒で、企業が元気な間というのは30年とか40年程で、30年、40年経ったら、多くの企業がピークを過ぎていくという風に言われています。


事業の変革
人間も段々歳とり若返ることがないように、企業もそれと一緒で何もしなければ必ず衰退します。それで何をすれば寿命を延ばせるかということですが、まず「企業の寿命」とは実は正確には「事業の寿命」のことです.
企業というのは様々な事業をやっていて、例えば電気機器の会社ではテレビ事業の寿命が尽きてもパソコン事業に転換して蘇ることもできます。日本の企業でも日本郵船は元々海運会社だったのですが、今や日本郵船というのは世界の総合物流企業として認知されており、百年以上企業が生命を保っています。

そのように大企業でもその様に事業を次々切り替えて存続を図ることで、百年以上永続する企業というのはいくらでも在り得ています。


百年続く企業
例えば、百年近く歴史がある会社として東レという会社が挙げられます。元々は東洋レーヨンと言って、ビニールやナイロン等の繊維の素材を造る会社でしたが、現在では飛行機の機体を炭素繊維で作ることに強いことで知られています。昔の着るための繊維から、自動車のプラスチックや飛行機の炭素繊維という新しいものに変わることによって、東洋レーヨンは東レとして今も隆々としています。


ブラザー(BROTHER)という会社も昔は過程にあるミシンによく名前が書いてありましたが、今何で有名かというとプリンターです。これは、ミシン事業は衰退したけれどもプリンター事業で再び生き返ったということです。こういうことで企業は革新して事業を入れ替えて持続していかなければいけません。それに失敗した時が、寿命が尽きる、企業が潰れる時でしょう。

また、日本というのは実は世界で見ても、特にアジアで見ると百年以上続く企業が非常に多い国とされています。日本以外で百年以上も続く企業があるアジアの国は在りません。日本の一番古い企業は実は聖徳太子の時、つまり587年に創立した企業と書かれています。これは、社名を金剛組と言い、お寺とか神社の建築の専門の会社です。今も宮大工を120人要しており会社として続いている、1500年の寿命があるという異常に長い歴史を持っています。


長寿の地場企業
地域というところに絞っていくと、地域に根ざした、ファミリーでやっている企業というのは非常に長生きしています。それは、醸造業や陶磁器等の産業の集積が元々あり、地域と密着してずっとファミリーが経営をやっていると、これは非常に長期的な見通しで経営ができるから長続きするのです。

例えば、先週九州大学で経営学の授業にゲストとして来ていただいた"めんべい"でお馴染みの山口屋福太郎の社長さんから、五年以上先を見通して経営をしていると伺いました。当座儲からなくてもお客さんが喜んでいただき、それから地域に貢献する。それが結果的に地域との関係で利益もちゃんと出てきて、永続をしていくということです。

普通の大企業は株主リターンの最大化を目指していますが、地域と密着してやっているファミリービジネス(地場の優良企業)では、まず地域リターン最大化に重きを置き、そして長期的な視点で経営をすることから長寿企業になっていくわけです。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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