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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(4) (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(4)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

12/09/17

【イギリスの歴史】
前回、アングロ・サクソンの時代に少し入り込みましたが、詳しい話をしていきます。イギリスの近代王朝(今はウィンザー朝)の歴史というのは、ノルマン朝というところから始まっていると言いましたが、その前の時代にケルト人が居た時代、ローマ人が居た時代、そしてアングロ・サクソンが居た時代というのがあるのだということを思い出して頂ければ助かります。

【アングロサクソン】
5世紀ぐらいに、ローマの人達は本国が危なくなりイギリスに関わっている場合ではなくって、逃げていった訳なのですが、その後入れ替わりに入ってきたのが、アングロ・サクソンの人達です。アングロ・サクソンという名前は、アングロ族、サクソン族という部族の名前で、全体をまとめていうとゲルマン人と言います。英語の起源もここから来ていて、私達からすると馴染みがある、西洋人の中心的存在のようなイメージです。

有力な部族にアングロ族、サクソン族、ジュート族という3つの部族がいましたが、特に有力なアングロ族、サクソン族を合わせて、まとめてアングロ・サクソンとも呼びます。この人々がブリテン島の中に入り込んでいった結果、元々居たケルトの人達は、ローマの時代も辺境の方に追いやられていたのですが、新しいアングロ・サクソンの人達にもかなわないところがあり、再び周辺部に押し込められました。

【アーサー王の伝説】
また少し横道にそれますが、この時代に皆さんが良く知っているアーサー王という人の伝説が出来ました。実在したとも、してないとも、判別の付かないところがあるのですが、どうもケルト族の一部の人がアーサー王だったのではないかという説もあります。ただ、話自体は後の時代に他の作家が物語として纏めたものです。

【ゲルマン部族の7王国】
侵入してきたゲルマン部族はお互い競いあう立場にあったのですが、7世紀ぐらいに七王国(Heptarchy)で競い合いました。現在でも使われている地名も中にあるのでいくつか聞いたことあるという人もいるかもしれませんが、ウェセックス、サセックス、エセックス、ケント、イーストアングリア、マーシャ、ノーサンブリアの7つの王国です。

【流通拠点としての町】
この時代は、昔は自給自足で農耕生活だったのが、物流が盛んになってきた時代です。その単位が農村ですが、余った物をお互い交換するなどして、流通というものができ始めた訳です。イギリスという土地は非常にフラットな土地なので、比較的川の水の流れが穏やかで、水路として物を運ぶのに適していました。その為に、農産物等の集積基地というのが川沿いに出来るようになってきて、それを昔はタウンと呼んだようです。

その後産業革命の時代に、工場を中心に人々がもの凄い単位で集まってきたものを、シティと呼んだようです。そんな風に、市町村が始まって いるのがイギリスの歴史の伝統なのですが、一番の大きな勢力になったのがウェセックスというところです。

アルフレッド大王という人物がまとめ役となり、9世紀頃にこのウェセックスが事実上イングランドを統一したような形になりました。彼はさまざまな政策をイングランド全土に轟かせました。この人の偉かった点は、学問が好きな人で学問の交流を図った点です。大昔のエジプトやその他の文明地域を見ると、学問に力を入れた王様が居た時その国は栄えています。イギリスのこの時代に、学問を中心にして色んな所が栄え、政治的にも非常に上手くいきました。

【要塞都市=ボロ】
この時代に作られた色んな大きな都市は、残念ながらお互いに争っていて、外敵でバイキングが入ってきたこともあるので、都市は要塞の機能も兼ねていました。その都市のことをボロと言います。これは、スカボロやマルボロなどの名前でコマーシャルか何かで聞いたことがあるかもしれませんが、この時代に出来た要塞都市という意味なのです。これは昔ローマ時代にチェスター、カスターという名前が砦を意味したというのと似ています。名前を聞けばどの時代に出来た街かがある程度分かるということです。だから、スカボロ、マルボロというのは、この時代に要塞都市として成立しているということです。

いつまでもこの栄華が続いたら良かったのですが、この後、バイキングの人達が入って来ることになり、押しつ押されつの時代をこれから繰り返していくことになるわけです。

【コメント】
ロンドン五輪のサッカーにおいて、イギリスというチームで纏まって今回参加しましたが、今までイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドと4つに分かれていたのが1つになるっていうのは、相当すごいことだと思います。国連として認めている国の単位としては連合王国ということで1国な訳ですが、中のウェールズやスコットランド等の人達の独立の気持ちは凄く大きく、同じ国だと思ってイングランドから人々が行って、そこがイングランドの一部みたいな口振りを見せると喧嘩になるぐらい、厳しいものがあります。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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