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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 韓国の経済 (企業財務 M&A/村藤功)

韓国の経済

村藤功 企業財務 M&A

12/08/01


韓国のGDPの規模は、2010年には1兆ドル、2011年には1.1兆ドルでした。これは日本の5分の1程度です。ひとりあたりのGDPは2万ドルで、サムソンやLGにやられたといっても、未だ日本の半分くらいとなっています。ただ問題は、日本の成長が止まっている一方で、韓国は成長を続けている点です。GDPも、去年や一昨年辺りには、6.3%か3.6%程度成長しています。リーマンショックの時には少しへこみましたが、普通の世界平均以上に成長しています。

韓国語では、財閥のことをチェボルといいます。サムソングループやLGグループ、SKグループなどのグループの中でエリートになるためには、大変な努力が必要です。大学や専門学校への進学率をみると、日本は57.6%、韓国は92.8%となっていて、結構差をつけられています。また、以前は、日本人と韓国人は同程度に英語を話せないと言われていましたが、最近では、韓国人の英語力が上がってきています。山のように留学して英語を学んできた人達が、韓国では小学校で英語の先生をするようになっているのです。一方日本人は、留学に行きたくないという人も増えてきており、どんどん差が開いているところです。

第二次世界大戦後に朝鮮戦争がありましたが、それまではまだチェボルはありませんでした。朝鮮戦争時の軍需物資の調達や、日本が残した工場を国から引き受けることで、チェボルができていったのです。韓国は勉強社会ですが、財閥経営については勉強ができる人が優遇されるわけではなく、血縁が大事であって、創始者一族が事業を継いでいく例がままみられます。

1997年にアジアの通貨危機がありましたが、株式市場や為替市場の危機が南の方から北上してきました。97年にこの危機に陥った韓国は債務不履行となり、IMFに助けてもらうことになりました。この時にいくつかのチェボルがなくなってしまいました。たとえば大宇は、粉飾決算がばれて、脱落しました。また現代グループも、当時二番手に位置していましたが、
分割されてしまいました。現代は、韓国語ではヒュンダイと読みますが、そのヒュンダイ自動車の競争力は最近では結構強くなってきています。

IMF危機のときに、創業者の鄭周永という人が五番目の息子を後継者にしようとしました。しかし次男の夢九がそれに反対し、現代自動車は自分で経営するとして、分割してしまいました。結果現代は、現代自動車と現代自動車以外というふたつに分かれてしまい、次男が継いだ現代自動車が、どんどん強くなっていったのです。

IMF危機の時には、日本で誘拐されたこともある金大中が大統領となりました。様々な改革を行いましたが、最も有名なのはビッグディールです。これはたとえば、現代半導体とLG半導体をくっつけてハイニックス半導体を作る、超亜自動車を現代自動車に売却するといった具合でした。同じようにサムソンと大宇の自動車部門を合併しようとしましたが、失敗に終わりました。サムソンはルノーに売却され、大宇自動車はGMに売却後シボレーとなりました。

韓国プロ野球のオーナーになるチェボルは多くあります。野球だけでなく、韓国のビジネススクールにも、サムソンが寄付した建物やLGが寄付した建物が散見されます。このようにチェボルは、いろいろなところに寄付しているのです。こうしたチェボルの売上げをすべてあわせると、韓国のGDPになるほどですから、韓国経済=財閥(チェボル)と言っても過言ではありません。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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