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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ソーシャルビジネス(2) (国際企業法務/岡田昌治)

ソーシャルビジネス(2)

岡田昌治 国際企業法務

12/07/12

私は現在、ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センター(SBRC)にて、エグゼクティブディレクターをしております。

バングラデシュにて交通渋滞に巻き込まれると、手足のない人や目の見えない人、赤ちゃんを抱いた女性など、貧乏な人たちが車へ寄って来ます。彼らは、車のウィンドウを叩いてお金を求めます。ここで、彼らを救おうと思って、お金を渡せば、彼らは翌日以降も同じ事を繰り返していくことになるでしょう。そうしないと、生きていけない人間となってしまうのです。本当に彼らを救うには、彼らがそこにもう来なくてもいいようにしなければなりません。要は、自分たちで自立できる生活を作ってもらうのです。これが、ソーシャル・ビジネスの概念のひとつです。

日本でソーシャル・ビジネスといえば、NPOやNGO、CSR、ボランティア、チャリティーがあげられます。しかし、ユヌス氏のソーシャル・ビジネスは、これらをすべて含みません。なぜならば、ユヌス氏のソーシャル・ビジネスでは自立と持続が基本ですが、日本でいうソーシャル・ビジネスはその基本をふまえていません。

ユヌス氏はしばしば、ソーシャル・ビジネスの七原則をとなえます。これは、三つに大別されます。一つ目が、そのビジネスの目的が、何らかの社会的な問題を解決するものであること。二つ目が、出資者は出資額以上は回収しない、すなわち、その出資から利益を得ないということです。出資者が自分が出資した金額を取り戻すには、その会社がうまくいく必要があります。うまくいかなければ、戻ってきません。三つ目が、先ほど述べましたように、自立と持続です。自分たちでしっかりと利益を出して、その組織を存続させるということです。チャリティーや寄付ですと、相手方にお金を与える際、どうせこのお金を使い果たすだろうと考えます。しかしユヌス氏のソーシャル・ビジネスは、このお金を使って自立して下さい、頑張って事業を立ち上げて、利益を出して、そのお金を返して下さい、というスタンスが基本です。このように、相手の能力や創造性、人間としての威厳を信じるというところに、ユヌス氏のソーシャル・ビジネスの特徴があります。

今回、「ソーシャル・ビジネス・フォーラム・アジア in 福岡2012 ノーベル平和賞受賞したムハマド・ユヌス博士と考えるソーシャル・ビジネスと次の未来」というフォーラムが開かれます。日本およびアジア各国から150人あまりを集めたイベントと、一般公開のシンポジウムを、7月21日と22日に行います。21日には学生によるソーシャル・ビジネスのアイディアコンテストを開きます。優勝チームは、今年の11月にウィーンで開かれるソーシャル・ビジネスのグローバルサミットにて、世界各国から集まる千人の聴衆を前にして、プレゼンテーションをする予定です。このアイディア・コンテストは来年もおこないますので、学生の皆さんは是非来年にでも応募してみて下さい。また、7月22日には、女性シンポジウムがあります。また一般オープンのシンポジウムでは、アートとソーシャル・ビジネスをテーマとしています。今ここに、一枚の絵があります。これを描いたのは、工房まるという、身障者の方々を集めてアートを教えている工房があるのですが、そこに通っている大峰君という方です。私が彼にソーシャル・ビジネスのコンセプトを話し、それをきいた彼がそのコンセプトを絵にしてくれたのです。人間誰しも、私と無私という気持ちをもっていますが、その無私の気持ちからソーシャル・ビジネスが生まれてkるということを、この絵は表現しています。

申し込みは、インターネットの検索サイトでSBRCと検索していただければ、我々の研究センターのHPが出ますので、そちらからお願いします。トップには、この大峰君の絵が出てきます。

7月21日(土)、7月22日(日)に、九州大学箱崎キャンパスの50周年記念講堂にて行われます.一日300円で、駐車スペースも用意しております。是非、いらっしゃってください。

分野: その他 |スピーカー: 岡田昌治

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