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AIJ

村藤功 企業財務 M&A

12/06/06

AIJでは、企業から運用を委託された投資顧問が、年金資金の大半を消失した事件がありました。
オリンパスの一件でもそうですが、元野村の人達がいい意味でも悪い意味でも活躍しています。
株式のインデックス投資で、デリバティブの逆張りという方法を使って、千数百億円を失ったようです。
ITM証券の西村社長は、この件に関しては何も知らなかったと言っています。
AIJ投資顧問の高橋さんという女性も、月収300-400万円もらっておきながら、私は浅川社長の単なるアシスタントで何も知らなかったなんて言っています。
今回の事件は、明らかに金融商品取引法(金商法)違反ですし、彼らは預かったお金を失ったことを把握しながら顧客に嘘の報告書を提出するなど詐欺を働いているように見えますが、浅川社長を含め、本人たちは詐欺のつもりはなかったと主張しています。
しかし、少なくとも浅川社長は、人の金を千数百億円失くした主たる責任者として刑罰の対象になると思います。

さまざまな人がお金を失うことになりましたが、特に中小企業の厚生年金基金を預けていた方々の被害には甚大なものがありました。
北関東自動車整備や栃木県石油業、甲信越印刷工業、岐阜県石油業などです。
彼らは、株式投資のことをよくわからないまま、結果としてハイリスクなことに手を出してしまっていたわけです。
AIJは、5.5パーセントの利回りを保証すると謳っていましたが、落ち着いて考えれば、これは達成不可能な値です。
しかしかなり投資のことをよくわかっている人でも混乱するような話を素人がわかるわけはありません。
結局は、増えるどころか減ってしまい、ついにはなくなってしまいました。

政府に預けている年金についても似たような状態です。
無理やりお金をとられて、年々失くされていっています。
もともと厚生労働省や社保庁にいた人たちは投資については素人なのですが、厚生年金基金に天下りして大金の運用を任され、自分では5.5%の利回りを達成できないので、できると主張する他の人に運用を委託しては騙されてお金を失っていくわけです。

こうした事態に対応するには、自己防衛をするほかありません。
自分の分は自分で貯める、というのが社会常識となってきています。
国民年金を支払う若い人たちも減ってきているようです。

今日言いたいことは、何をしているかわからない資金運用にお金を出すな、ということです。
今回のような事件は、過去にも何度も起こっています。
日本の金融資産の利回り平均1パーセントですので、そもそも5パーセントも儲かるなど、そんなおいしい話はないと思ってください。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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