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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 「産学」+「官」=産学官連携(その1) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

「産学」+「官」=産学官連携(その1)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

12/05/03


・前回は産学連携、つまり「企業」と「大学」が連携して新しい技術や製品を世に出すことの価値や、
そのマネジメントのポイント(産学連携は男と女!)についてお話ししましたが、今日はそこに「官」
が加わることの意味を考えてみましょう。

・例えば、福岡県では、水素エネルギーを積極的に活用する社会=水素社会の構築を目指して様々な
活動を展開しています。

・「エネファーム」という名称はCMなどでも耳にしますが、これは「家庭用燃料電池コジェネレーション
システム」のことです。これを家庭に設置すると、都市ガスやLPガス、灯油などから水素を取り出し、
それを原料に燃料電池で電気を発電して利用することができます。また、燃料電池から発生する廃熱も
利用できるので、総合的なエネルギー効率が良いのです。今はまだ初期コストが高いのですが、
15年前の太陽光発電だと考えると判り易いでしょう。技術開発が毎年進んでいて、コストは年々低く
なっています。

・また、燃料電池自動車などの開発も進んでいて、トヨタは2015年には市場で購入可能なレベルの燃料
電池自動車を市販すると発表しています。

・これら燃料電池の研究開発やそれを取り巻く社会システムを作ろうとすると、まず必要なのは大学
などの研究機関です。

・九州大学は、全国の大学に先駆けて「水素エネルギー国際研究センター」を設置しています。また、
九大の大学院には「水素エネルギーシステム専攻」というコースが設けられ、人材育成も並行して
行われています。(学の役割=研究開発と人材育成)

・次に企業です。新しい技術やシステムはビジネスとして成立しないと社会に普及しないので、それを
担う企業が多数大学と共同でプロジェクトを実施しています。
(産の役割=研究開発〜実用化・ビジネス化)

・そこに、国や自治体が資源を投入しています。まず、国の産業技術総合研究所が水素材料の研究開発
を行うセンターを九大の伊都キャンパスに設置しています。また、福岡県は中小ベンチャー企業の
製品開発を支援する「研究試験センター」を設置し、研究開発を後押ししています。
(官の役割=研究開発、およびその支援)

・これらの活動を総合的に後押しするのが、福岡県が2004年に設置した「福岡水素エネルギー
戦略会議」です。既に610以上の企業・機関が参画し、まさに産学官が連携して水素社会の実現を
目指しています。つまり、官である国や地方自治体は、産学による活動を支援したり、必要となる
新しいルールを整備したりするのです。

・産と学が頑張っても、官がなければうまく機能しません。次回は、この「官」が果たす役割について
より詳しく述べていきます。

今日のキーワードは、産学「官」連携です。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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