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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 地域の再生を考える(4)-よそ者の知恵と久留米の地域おこし (経営学 /久原正治)

地域の再生を考える(4)-よそ者の知恵と久留米の地域おこし

久原正治 経営学

12/05/02

前回は大分県の竹田市の話をしてきましたが、今回は私の地元である愛する町、久留米の話をさせてください。

私は久留米で生まれ育ったのでいつもやや辛口で言っていますが、やはり地元を活性化しないと九州全体も活性化せず、地元の土地や家がもうほとんど無価値になっていきます。これでは老後困るので是非地元を活性化したい、そういう意味で久留米の地域興しの話を紹介していきます。


前回の竹田市の話では、東京から若い人達が竹田の町にやって来て、地元の方との触れ合いがあったり、知恵を拝借したりで盛り上がっているという話をしましたが、久留米でも同じ様な動きがあります。これは不思議な事ですが、竹田とは無関係にやっぱり東大の建築家のある研究室に久留米の商店街の活性化を依頼して、その時に学生が久留米に来て久留米が好きになるわけです。何故好きになったかというと、彼らは久留米のB級グルメが気に入ったようです。

その後学生たちは東京で就職をして、プラサスというNPOのグループを作ります。「何とか自分達が東京で学んだ知恵を地域で役に立てたい」というのがこのNPOの目的です。彼らは東京で家を借りてみんなで共同生活、いわゆるシェアハウスをしながらそこで色んな事を考えています。久留米というのはB級グルメもいいし商店街に色んな良い人がいるから、是非商店街に行って何かやろうということでプランを立てて、丁度1年前に久留米でも学生が共同生活を送るシェアハウスを作ろうということになりました。

このシェアハウスは六ツ門商店街という中心商店街のいわゆる空き店舗にあります。2階と3階を学生が3人で住めるように作り変えて、その学生達を中核にしてこの六ツ門商店街の活性化に役立てようという趣旨です。それでシェアハウスをスタートして丁度1年間経ちました。このシェアハウスを起点に、彼らはしょっちゅう東京から久留米に来て地元の若者と交流しています。この若者同士の交流は竹田と似たところがあって、東京の若者の知恵と地元の若者の面白いものがあったら刺激を受けて一緒にやろうと、こういう動きが出てきています。

東京の若者たちは、自分達の知恵とか経験が活かせるのは今住んでいる都会である東京の町よりも、これから発展していく地方の都市に可能性が高いと思っているのでしょう。

このグループのメンバーは建設会社とか役所とか銀行に働いている人達で、そこで働いている時はそれがすぐに役に立つとは思えなかったが、どうも地域に行けば自分達が東京でやっている仕事の経験が少なくても、何か実現できると考えたようです。彼ら若者は1つプロジェクトを実現して成功体験があれば凄く伸びていきます。若い人が成長する場が地域にあり、新たな可能性を久留米で見出しているということじゃないかと思います。


そのほか、久留米の最近の動きを見ると、
地場企業の中で、ローカルのマーケットは小さいので世界に出て行こうという動きがあります。例えば九大の学生を連れて見学に行っている会社に久留米郊外にある農機具メーカーの筑水キャニコムという会社があります。

この会社は先日NHKの9時のニュースで大々的に取り上げられて、外国人の留学生を雇って直接農機具をアフリカとか中国とかに売りに行って成功しています。よそ者である外国人を30人ぐらい雇ってきて、そういう外の知恵を入れることによって田舎に本社がある会社でも中小企業でも世界に進出できるということです。こういう新しい動きが地域から出てきています。

学生達が就職活動を考えた時に、大きい仕事をしよう、大きい会社に入りたいといってどうしても有名な会社とか中央の方に目が行きがちですが、地元に目を向けるとこういった世界を相手に頑張っている会社もあるのです。

社長さんなんかと話していると地域の人が来てくれないと言います。彼らは東京周辺の会社ばかり見ており、これがミスマッチを引き起こし、地域の人材が取れないから留学生の優秀な人を取ってきたということのようです。地域の中小企業がどうやって地域の人材を惹き付けるかというところがこれからの課題となります。


前回に引き続き若者の可能性、元気さ、そういったものをもっと積極的に意識して取り入れていかないと地域の再生はできないという話でした。

福岡は余所者をもっと受け入れて、それで一緒にやって福岡県をもっと発展させると。そうじゃないと福岡県から人材が東京都に出ていくだけになります。ただ地元の若者は東京に出て一度遍世界的に活躍するという事はある程度大事です。それでまたもう一度地域に戻ってきてその知恵を地域で生かして共同してやっていくということが大事でしょう。
福岡の若者は、どんな場所で頑張っていても最終的には自分の地元の発展に貢献するという気持ちは大事にしていきたいものです。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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