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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 地域の再生を考える(3)-東京の知恵を受け入れるエコミュージアム竹田 (経営学 /久原正治)

地域の再生を考える(3)-東京の知恵を受け入れるエコミュージアム竹田

久原正治 経営学

12/05/01


私は学校が休みになると、落ち着いていて地元の人も非常に親切で景色が綺麗だという理由で、竹田という九州の丁度ど真ん中にある古い町に行くことにしています。

その竹田で、3月末エコミュージアムというものを展開しようということでシンポジウムが開催されました。そこに東京から専門知識を持つ若い人たちが来てこのエコミュージアムを一緒にやろうという動きです。

エコミュージアムというのは、従来はミュージアムというとどうしても箱物を建てていたのですが、そうでなくて地域が持つ歴史とか文化とか自然を全体としてとらえて、町全体をミュージアムにしようというもので、昔からヨーロッパにあった取り組みを日本に入れようというものです。

従来型のミュージアムと違って箱物ではないので、もっとオープンでそこに住んでいる方々が参加して、その町の歴史があってそれを若い人にどう引き継いでいくかが大切になります。住民参加型ということで、このエコミュージアムというのが地域の再生に非常に役に立つのではないかと思います。


このエコミュージアムの活動について、具体的にどういった人々が旗振り役として中心的に動いているのかというと、リーダーが町に二人います。

一人が市長の首藤さんです。元々長湯の老舗の旅館の社長で、竹田の一帯をどうやって観光地として展開しようかということをやって来た方です。それからもう一人は、200年ぐらい前からの岡藩ご用達の老舗の但馬屋さんというお菓子屋さんがあって、そこの社長の板井さんという方です。商工会の方をまとめたり、古い家に東京から若い人を呼んで住まわせたり、色んなグループを作る核になるというパトロンの役割を果たしています。

これらの地元の人に対して、東京から東大建築家の内藤研究室のの若い人が参加し、こういう自然の美しい町に自分達の建築の色んなアイデアを活かしたい、と地元の方と上手く繋がっているのです。

箱物を作ってなんぼみたいなところの東大の建築家の方々が、こうやってエコミュージアムに取り組むのは面白いことです。箱物の時代はおそらく終わったのではないかと考えられる方もいるでしょう。日本政府も財政が非常に厳しいですので、従来の中央の財政支援で箱物を作るのではなく、むしろ自立型で地元にある自然を活かして、そこに上手く合う建築を作っていくというのがどうも新しい建築の考え方の1つの主流になってきているようです。そこで東京の知恵と地元のそういう自然を活かしながら自立して町づくりをやっていこうという動きがつながっているのです。

この但馬屋の板井社長のように、自分の古いお宅に、学生や若い人を東京から呼んで、地域をどんどん開放していくという、こういう地元の心意気が非常に大事だと思います。地域がオープンに他所の知恵を受け入れていく。そうすると今度は地域に住んでいる若い人がそれに刺激されて、外からの知恵を持つ人と両方で一緒になって若い人が自立的に町を作っていけます。このように、こういうパトロンというのは地域の発展にとり非常に大事になってくるわけです。

またこの竹田には、これだけの質の温泉は他にないと思える長湯温泉という温泉があります。
良い温泉があり、地域の方々の地域発展への心意気やよそ者への思いやりを感じるという素晴らしい町をエコミュージアムにしようというのが今日のお話でした。

今日のキーワードは、これからの地方の町づくりには余所者のアイデアを受け入れるということが大事だ、ということです。

我々の住んでいる町にもいいものが実は数多くあるはずなので、そういうものを見つけて、色んな外の人の知恵や意見、特に東京には色んな新しい事を学んでそれを地域で活かそうと思っている人がいますから、これを取り入れて、地域の持つ資源と上手くくっつけることが大事でしょう。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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