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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 中国の政治経済 (企業財務 M&A/村藤功)

中国の政治経済

村藤功 企業財務 M&A

12/04/27

三月の全人代にて、温家宝首相が実質経済成長率をこれまでの8%から7.5%に下げる旨の発言をしました。過去七年ほど、国民の雇用を維持するために8%を維持していたので、皆不安視しています。その背景には、ヨーロッパの経済危機があります。現在、中国の最大の輸出先がヨーロッパなのです。なお、日本は三番目、アメリカは二番目の輸出先です。最も輸出品を買ってくれるはずのヨーロッパが、ギリシャ危機などでおかしなことになってしまい、今後どこまで悪化するかわかりません。したがって、とりあえず実質経済成長率を落としたわけです。また、実質経済成長率を最大の目的とするよりは、国内の沿海州と内陸部の経済格差を解消するなど、中身の変革が重要だという話に変わってきたことも一因です。

政治も混迷を極めてきています。最近では、薄熙来氏が失脚する運びとなりました。彼は、以前は、大連市長で高身長、容姿端麗な青年でした。その頃、日本企業を大量に大連へ呼び込み、大連を上海に次ぐ中国で二番目の日本企業の行き先としました。彼はその後、遼寧省長や商務省大臣を歴任し、その後少しいざこざがあって、重慶市の共産党書記になりました。しかし、ここで問題が起こりました。腹心の部下であった王氏という公安局長が、成都のアメリカ領事館へ駆け込み、薄熙来氏の所にだけは戻りたくないと話したのです。彼はアメリカには受け容れられませんでしたが、その後北京へ引き取られました。部下が逃げ出す事態となりましたので、薄熙来氏は共産党書記を解任され、失脚しました。彼は中国で一番権力を持っている常務委員の一人になると目されていましたので、マスコミは大騒ぎをしています。また、今年の秋の共産党大会で、習近平氏が胡錦濤氏に代わる予定ですが、習近平氏も薄熙来氏も太子党という一派なのです。これは、父親が偉かった連中の集団で、彼らはふたりとも父親が元副首相でした。これと、胡錦濤氏などが属する共青団が、共産党内部で戦っています。習近平氏が主席となり、次のリーダーも大体決まったと言われていましたが、現状ではどのようになるのかわかりません。

このように、中国の政治経済は混乱の様相を呈していますが、一方、日本の実質経済成長率は当分0%のままです。日本と比較すれば、8%が7.5%に下がったところでうらやましい成長を続けていることには変わりません。7.5%と言いつつも、実際は8&や9%成長する可能性もおおいにあります。

今日のキーワードは「薄熙来」です。彼は日本企業が大好きで、私も出席していた96年の北京サミットで、日本企業の皆さんにいらっしゃいと言っていたのを思い出します。そんな彼が今回失脚することになって、いろいろな感慨が沸き起こりました。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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