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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 産学連携とは(2) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

産学連携とは(2)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

12/04/20

・前回は、産学連携のひとつの成功例としてTOTOと東大の「光触媒」の例を挙げた。
 
・ただ、産学連携はそう簡単なものではない。そもそも、大学と企業では、価値観やゴール、時間軸、果ては使用言語まで大きく違う。そんな産と学が一緒にプロジェクトを進めるので、当然ながら認識不足や誤解が多く生じる。だから、「マネジメント」が必要になる。
 
・企業でも、例えばM&Aで異なる文化や風土を持つ会社が合併すると、内部の仕事の進め方を変えていかないと、あちこちで衝突が起こって経営効率が悪くなるのと同じ。
 
・「産学連携」をスムーズに進めるためには、異なる価値観や言語、文化を乗り越えるためのスムーズなコミュニケーションが最も大切。放っておくと、企業人は大学の先生を相手に「こんなこと言ってもても良いんだろうか?」といった具合に、余計なことが気になってしょうがない。いざプロジェクトがスタートしても「納期」とか「報告」の件をついつい曖昧なままにしているために、蓋を開けたら何も進んでいないというリスクもある。
 
・一方、大学人は、企業の人から細かく注文をつけられると、「オレは企業の下請けじゃない(確かに、大学の先生は下請け企業ではない)」という気持ちになるし、研究として魅力が無いと、そもそも大学が研究する意味を見出せない。
 
・そのような価値観や認識のギャップをどうすれば解消できるのか?最も重要なことは、(1)産と学との立場や役割をお互いに正しく理解すること、(2)スタート前に双方の利害が一致する共通ゴールを設定すること、(3)そのゴールに到達するための手段や役割分担を事前に十分に協議してからスタートすること、(4)スタート後は定期的に報告会を持って、進捗度合いや軌道修正の必要性について意見交換すること、(5)これらをスムーズに進めるために、産も学もそれなりの意思決定権者をコミットさせること、が重要になる。
 
・産学連携は、男女の結婚のようなものだ。お互いに相手の良い所や共通の価値観を見つけて、ちゃんとするべき話をする。相手の親にも二人の生活が上手くいくように協力してもらう。結婚後は「なあなあ」とか「阿吽の呼吸」ではなく、相手の価値観を尊重し、一方で自分の主張をさりげなく伝えるといった細やかなコミュニケーションを取る。そうすれば、勢いで結婚して直ぐ破局するという事態も防げる。
 
・今後、産学連携にまつわる色んな話をすることになるが、「産」と「学」を「男」と「女」になぞらえて聞いてもらえると、より理解がしやすいことと思う。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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