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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 産学連携とは(1) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

産学連携とは(1)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

12/04/19

・始めてこの番組を聞くリスナーのために、私の専門分野の「産学連携マネジメント」について紹介したい。

・産学連携とは、大学で生み出された研究成果を世の中で活用するために、大学と企業が一緒に活動しましょう、ということ。世の中の企業でも研究活動は多く行われているが、そのほとんどが収益への貢献を目的としているので、どうしても短期的で利益優先的な視点での研究に留まってしまう。

・一方、大学での研究は、「知の探求」が主目的で、必ずしも収益と直結させる必要がないところがポイント。そうすると、企業では思いもつかないような新しいアイデアが積極的に試されて、そこから思いがけない研究成果が生まれることがある。

・例えば、「光触媒」という技術がある。これは、TOTOが実用化したもので、水滴が付かないバックミラーやルーブル美術館のピラミッドの汚れ防止、あるいは病院内の抗菌タイルなどにも使われている。

・この技術は、もともと東京大学の本多先生、藤嶋先生が1960年代に発見した原理に端を発している。酸化チタン電極を水に浸けて光を当てると水が電気分解されることを発見した。つまり「酸化チタンに紫外線を当てると表面で強力な酸化作用が起こる」という「ホンダ・フジシマ効果」の発見。

・その後、1990年代に藤嶋先生の研究グループが「光触媒には超親水効果がある」ことを発見してTOTOと共同研究が始まった。「超親水性」とは、ガラスなどの表面を酸化チタン処理すると、水滴が付かない現象。水が汚れの下に入り込んで浮かせるので、雨が降ると汚れが自然に落ちる、つまりセルフ・クリーニング作用を持つことを意味する。

・この技術を応用して、先ほど述べたようなドアミラーの曇り防止や、ルーブルのピラミッドの汚れ防止などに利用されるようになった。また、元々光触媒効果には強い酸化作用があるので、病院の滅菌タイルとか、室内や屋外の有害物質の分解機能を持つ材料の開発にもつながった。

・「光触媒」は産学連携の成功例と言えるが、実は産学連携はそう簡単ではない。
 
・次回は、そのことを説明したい。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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