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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 地域の再生を考える(2)久留米の再生 (経営学 /久原正治)

地域の再生を考える(2)久留米の再生

久原正治 経営学

12/04/13

■医療資源が豊富な久留米
前回は私の出身地である久留米にスポットを当てて、久留米という町、あるいは地方都市の今後のあり方、再生について色々お話をしてきました。そこで久留米にも色んな資源があるという話もしてきましたが、久留米といえばやっぱり医療の町という側面もあります。

データを見ると驚くべき事なのですが、久留米には医療関係に従事している人が15,000人ぐらいいて、医者だけで2,000人ぐらいいます。

そもそも福岡県に医科大学が4つあって、日本の中でも一番医療関係の資源が充実しています。その中でも久留米には久留米大学の医学部があって大きな病院もいくつもありますし、全従業者数が15万人のうちの1割が医療関係であるということで、これがおそらく久留米の将来を考える時に1つの大きな資源であるでしょう。


では久留米にある資源から、どのようにして再生に繋げていけばいいのでしょうか。

久留米は他に農業の資源とか自然が非常に豊かですから、そういうものと医療とをどう繋いでいくか、が考えられます。医療、福祉、農業、観光、こういうものは実は日本の中でもこれから製造業に代わって地域で伸びていく産業なのです。特に医療はその関連の業種の従業者、例えば福祉関係の人も入れれば20,000人ぐらいになるのです。また、特にこの業界には若い方が多いですから、町を活性化するという意味でも非常にいい産業であるということになります。

一方で、企業を誘致してそれで発展していこうという考えもありますが、そこには注意すべき点があります。

これまでの地域振興の考え方に、企業を誘致するという方法と、政府から地方で色んなインフラの開発の為にお金を貰っていくという方法がありました。しかし、前者は当然中国とかベトナムとか他のアジアの国がより安い賃金で製造業をやってくると非常に不安定なものになってくると。また後者も政府の債務がこれ以上増やせないものですから、結局地域というのは自ら産業を興していくしか再生して発展していく方法というのはないのですね。


■地域を再生するリーダーの役割
地域から企業を引っ張っていく、町を引っ張っていくリーダーの存在は不可欠だと思うのですが、そういった人達を育てるという発想も持っておかないといけないでしょう。

新しい産業、医療関係の産業と例えば観光とかそれから農業とか結びつける為にはそこを引っ張っていくリーダーが必要で、そのリーダーというのはおそらく40以下の人がこれからなっていくと。ですから若者をどうやって育てていくかという事が、この久留米も含めた地域の一番大きな課題になってくると思います。

その際重要となってくるのが、地方都市久留米ですから実際中小企業多いのですが、やっぱり地場で長年やっている企業です。親から代々やっているとか、こういう企業は地域に根付いていてしかも自然とか観光の良さを知っているということで、そういう企業がやっぱり発展のベースにならないと、東京からとりあえず工場だけ来てもアジアと競争に負けたらすぐに工場いなくなるわけですから、そういう地場企業を大切にしないといけないということです。


また、若者ももちろん大事なのですが、今は元気なお爺ちゃんお婆ちゃんも多くて、そういった方々も積極的に社会にコミットしていく、そういった側面も重要になってきます。

地域のシニア、これはどんどん人口の割合が増えていっているのですが、彼らの役割というのは若者のリーダーを育てるというところで、世界の為に役に立ってもらわないといけません。久留米で見ていても、シニアの方々はまずお金を使わないですし、暇潰しにウロウロしています。

これでは地域発展しないので、せめてお金をどんどん使うか、あるいは若者の為に自分達が経験した事を色んな形で還元してもらいたいですね。そうするとそこから新しい産業が興きたり新しいものが出来たりします。これ無しには地域にシニアの人は沢山いても困ってしまう、ということだと思います。

実際今時のお爺ちゃんお婆ちゃんって、我々が思うより結構お金持っていると思うのですが、問題は使わないことだと思います。私も久留米で講演等をやってこういう話をすると、「いつから相続税が上がりますか」という質問を受けるのですが、「相続税払うようなお金があったら何で今使わないのですか。使わないから日本の経済が再生出来ないのですよ」と言いたくなります。これを何とか使ってもらう。

残念ながら久留米の商店街にはお爺ちゃんお婆ちゃんが買いたい物はないわけで、博多まで出ようにも足も弱っていて行けない。こうなってくるとやっぱり若者の為に地元で何とかしてくれることがおそらく一番大事なことになっていくと思いますね。


それでは最後に今日のキーワードですが、
地域の発展にはシニアの人が若者を手助けして若者をリーダーにしていくことが必要で、これを是非やって欲しいと思います。当然若者はお年寄りに対しての敬意はもちろん必要ですが、一方でお年寄りの方々には若者を助けるという側面も大事だということです。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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