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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > マーケティングとは何か(その2)(マーケティング/出頭則行)

マーケティングとは何か(その2)(マーケティング/出頭則行)

12/03/30

今日が最終回ですが、モーニングビジネススクールは6年続いた長寿番組です。
番組は放送局の商品です。

マーケティングでは商品が大事で、基本の「き」と話しましたが、ロングセラーになる
商品には何かしらのバックボーンがあります。オーディエンスも変わりますし、商品の
カスタマーも変わってくるので、変遷に合わないと長続きしません。この番組も視聴者
は変わってきているのでしょうが、変わっていくニーズに応えているからこそ、これだけ
支えてもらえたのでしょう。

私自身は、マーケティングはコミュニケーション、と理解しています。公共的な組織の
場合もありますが、概ね企業からステークホルダーやカスタマー達に向けたコミュニケ
ーション活動がマーケティングと言えるでしょう。

今日は仮定の話をしてみましょう。ここに何処へでもどんな時代にも行ける、タイム
マシンがあった時に、誰に会いたいのか、それは何故か。

僕は今64歳で日本人の平均年齢は80歳だから、平均的には後16年ぐらい生きられるわけ
ですが、タイムマシンがあったら、死にゆく自分を見てみたいのです。なぜなら僕は両
親を看取っています。つい最近、父親101歳、母親は数年前ですが94歳で他界しました。
最期は意識朦朧で、やや認知能力が欠けていました。認知能力が欠けているように見え
る人間は、一体何を見ているかを僕は見てみたいのです。自分自身だから自分の心の中
には入れるのではないかと思います。はたから見ると、呆けているように見えるかもし
れませんが、今まさに死にゆく自分は何を考え、何を見ているのでしょうか。妻は多分
存命で、僕の妻になって良かったと思ってくれると嬉しいし、娘2人は父親であってく
れてありがとうと思ってくれていると嬉しいし、孫達はお爺ちゃんありがとうと言って
くれて、周りに集まっていていれたら嬉しいなあと思いますが、自分は最期何を見て何
を考えているのか、タイムマシンを持ったら自分の中に入り込みたいのです。想像する
に、ただ暗闇ではなく認知はあり意思表示が出来ないだけで、心の中では何か発生して
いるのではないかという気がして、是非とも自分自身の死に際にタイムマシンで立ち会
いたいのです。

今の話しは皆さんの心に残ったでしょうか?残ったのなら、このストーリーはマーケテ
ィング的には成功です。こんな話をするのは、結局マーケティングとはコミュニケーシ
ョンであるからです。マーケティングというのは畢竟、自分の企業だとかブランドにつ
いて心に残るストーリーを作って伝える事であると思います。商品はただ消費する対象
ではなく、その商品を取り巻く思い出やストーリーがないと、人には決して覚えられな
いので、心の中に残るストーリーを作るのがマーケティングだと思います。それが
マーケティングというものの全てと思います。

分野: 出頭則行教授 |スピーカー:

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