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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 異文化理解と国際ビジネス(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

異文化理解と国際ビジネス(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

12/03/06

本日は鈴木自身が九州大学ビジネススクールで授業の1つのテーマとして24年度後期の扱う予定の異文化理解と国際ビジネスです。

授業のタイトルとしては異文化コミュニケーションで、今までビジネスに関する英文の講読あるいはビジネスに関するディスカッションやディベートというような事をやってきましたが、来年度、平成24年度の授業では講読の部分を企業関係のことから、先程のタイトルに出てきた異文化理解と国際ビジネスという分野のものに変えていきます。今回はその内容を紹介していきます。

ビジネスに関係する内容ということで、これまでのものと重なる部分もあります。例えば今までやってきた教科書だと日本の企業が海外にいかに展開したかというような話も見てきましたので、その意味では今度の教科書の、海外へ出て行く時に異文化理解は必要だ、国際ビジネスのマナーはこうだ、という話と関係する部分があります。

これまでにカシオ、京セラ、光岡自動車、キリン、エドウィン、NPC、小林製薬、伊藤忠、亀田製菓、浦和レッドダイヤモンズ、テルモ、ダイセキ、キッコーマン、SHOEI、ヤマハといった企業を英文で読んで学ぶということをしてきました。
今挙げた企業の中には海外に展開するのに熱心だったところもあるわけです。例えばオートバイのヘルメットを作っているSHOEIや海外にお菓子を売った亀田製菓、海外で苦労してこんな事をしたというところがあり、またキッコーマンの醤油も涙ぐましい努力でアメリカにいよいよ醤油が売れるような時代を作りました。

これからはそういう個別の企業ではなくて一般論的な話になりますが、どんな内容をすることになるか項目をご紹介してみようかと思います。項目を挙げるだけでは退屈かもしれませんが、15回の授業に分けており、

①ビジネスや文化のグローバル化、②ビジネスマナー・ボディランゲージ、③名前・職名・敬語、
④ビジネスエチケット、⑤個人主義と集団主義、⑥海外で働く事、
⑦言葉やカルチャーと上手く付き合う、⑧接待と友情、⑨交渉・文化の違い、
⑩両者が満足のいく交渉、⑪アメリカと日本のビジネスの実例、⑫マーケティング・広告・配送、
⑬雇用制度の変化、⑭国際ビジネスとインターネット、⑮グローバル化と自由貿易の問題、

があります。

今回のトピックは、九州大学ビジネススクールで学ぶ理由の一つに英語が勉強出来るからという理由もあるので、そこで実践に活かせるという意味では、最初に学びたい章としてビジネスエチケットや、ビジネスマナー、交渉が挙げられるかと思います。

ビジネスエチケットに関して大事な事を1つだけ言うと、とにかく黙ったらいけないという事です。これは交渉でも同じ事だと思います。日本では沈黙は金というようなこともあってあまり余計な事は言わないという文化がありますが、沈黙の時間が流れるという事は興味を持っていない、あるいは自分が言うべき事が無い、この事はさっさと終わりにしてしまいたいと思っているような誤解を相手に与えかねません。
もちろん僕らと交渉する相手の人達が、日本人はこういう沈黙の文化を持っているということを学ぶ事も大切だと思うのですが、それはお互い様でお互いの文化をきちんと勉強した上で交渉すれば一番スムーズにいくので、相手の事を勉強する。我々からすると沈黙というのが例えば欧米、英米文化圏でどういう意味を持つかという事を知っておく事がとても大切だと思います。
ちなみにこの沈黙というのは無言の状態ということではなくて、必要以上の事は言わないという意味も含みます。

それから先程ビジネスマナーということを言いましたが、欧米人に初めて会えばまず握手を求めてきます。海外に行くことが多い方は、握手を求めてきてそれをサッと握り返すという事ができますが、本当に初めてそういう場面に出くわして慣れてない人だと一瞬固まってしまったりします。
それからハグもあります。2度目以降3度目以降に出会うような時に久しぶりと言って抱きかかえてくるわけですが、日本人は普通、男性同士や女性同士でも、また男女同士でもあまりしないと思います。

その辺の文化の違いをある程度勉強して、相手に合わせられるところを合わせたらいいと思います。

ハグをするのが大体どのタイミングなのかというのがよく分からないと言う方もいるかもしれませんが、
2回目以降で向こうが求めてくるのであれば、ちょっと恥ずかしいですがハグしていいと思います。
また僕達が躊躇していると、向こうからファーストネームで呼んでもいいと言ってくれる場合もあります。そういう風な形になったらもう遠慮はないと考えていいのではないでしょうか。

名前のことでいうと、よく役職で呼んでいいのか、それとも相手の方の名前を呼ぶのかという悩みもあります。
最初は役職できちんと呼び合って、今言った様にファーストネームで呼んでくれと向こうが言えばしめたものだと思います。しかしついつい日本人は遠慮して、役職で~課長さんみたいな言い方を延々とすることもあります。それはしかし向こうの文化では、いいと言っているのに呼んでくれないのは事務的にしか付き合わないということの表れだ、という風に解釈される恐れがあるのでこれは気を付けた方がいいでしょう。

最後に交渉について。

これも今言ってきた日米の文化をきちんと理解しようという話になりますが、1つだけ重要な事があります。交渉というのはビジネスの話なので、いきなり本題から入ってなるべく早く交渉を切り上げられれば、お互いに上手くいったと向こうの人は思います。だけど僕ら日本人は最初に当たり障りのない話から入って、仲良くなってそれから交渉したらスムーズにいくのだと考えがちです。

これは日本型の営業という感じで、まずは接待ゴルフでゴルフが終わってから話になるということがあります。それは向こうではまず常識ではないということで、もしやるのであれば、きちんと日本でそういう文化があるから出来れば尊重して付き合ってくれないかと切り出した方がいいでしょう。

九州大学ビジネススクールで鈴木がどういう授業を次年度やるのかは、今言ったようなことが中心になると思います。興味を持たれた方は、是非またQBSにアプライして下さい。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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