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ビジネスに関連した英語:強調 (異文化コミュニケーション/鈴木右文)

12/03/02

今回の内容は「ある部分を強調したい時にどういう工夫をしたらいいか」、です。

日本語で強調する際は、間を置いたりトーンを高くしたりといった方法があります。また日本語と英語どちらにも共通することとして相手に伝えたいことの直前にポーズを置いて気を引くという方法があります。トーンを高くすることに関しては、日本語と英語のアクセントの使い方の差が関係します。日本語では高さを高くすることによってアクセントをつけますが、英語ではそれだけでなく長くする、強くする、ということを行います。
例えば、福岡と言う時に、日本語ではフクオカのクが他より高くなりますが、英語しか喋れない人がこれを発音しようとすると、フクオーカというように、オが強く、そして長くなります。

これと似たようなことが今日のトピックである【強調】にも少し言えます。ここでは、日本人が外国人が喋る日本語を真似した時「フクオーカ」という発音になる、それを文章にした時どうなるかという話で、今回の例文は、「非合法的なハッキング行為、いわゆるネットワーク上での乗っ取りの危険性に出会う」というようなものです。

”Here we face the risk of illegal hacking.”という文章で、 the risk of illegal hackingのところを強調したいのですが、元々英語は、普通に文章を読むと最後の単語のあたりにイントネーションの山が来ます。なので、ごく普通にそのように読んでも最後の部分を強調したことにならないので、文末に来る塊を強調しようとする時は、より長く強く読んで強調する必要があります。
例えば、Hear we face THE RISK OF ILLEGAL HACKINGなどというふうに、ことさら少しゆっくりして、そして強く読むというようなことをまず基本として覚えておくと良いです。

また、そういうイントネーションだけでなく文法上語順を入れ替えたりなどという工夫によって強調を表すこともできます。同じ文章でそのやり方をいくつか紹介しましょう。
まず「話題化」という手法で、The risk of illegal hackingを文頭に持ってくる言い方です。つまり、”The risk of illegal hacking we face here”といって、日本語では「illegal hackingの危険性、これにここで私たちは出会う」というイメージです。
また、先に出してくる方法として、学校文法で強調構文というものがあり、仮主語のitを使ったものと、wh句(what等)を使ったものの2タイプが挙げられます。it を使うものを同様の文章で言うと、”It is the risk of illegal hacking that we face here”、つまり「ここで私達が出会うのは、the risk of illegal hackingである」となり、強調したいものをit isの後に持ってきて、thatの後の文の中で、強調した部分が欠けている、という文法の作り方になります。
まったくそれと同じ事を、wh句を使って(ここではwhatを使う)同じタイプの強調構文ができます。
その例は”What we face here is the risk of illegal hacking”、「ここで私達が出会うのはthe risk of illegal hackingです。」というもので、まず目的語の位置、強調すべきものの位置が違います。Whatで始めると、最後に来て、it isで始まると、it isのすぐ後に来る。後に持ってきてタメを作るのであれば、what we face hereで始める方が効果的です。

また、今回詳細は述べませんが、色んな文脈やプレゼンテーションの具体的な流れの中で、どちらがより合っているという事実はあります。

その他、プラスアルファの要素を入れて強調したいという時は今の基本的な構文にいくつか文法的な仕組みを付け加えます。
例えば、”I would like very much to emphasize that we face here the risk of illegal hacking”では、emphasizeという動詞を加えて強調します。
これは、「ここで次のようなことになるということを是非強調したい。」という仕掛けを加えたこと、つまり今から言うことを強調したいと自分で言ってからthe risk of …とつなげる方法です。

同じような言い方で、emphasizeを名詞emphasisとして使ったこういう言い方もあります。”Let me put an emphasis on the fact that we face here the risk of illegal hacking”、これはLet me~させて下さいという意味で、「~の事実に強調をおかさせてください」という方法です。これも聞いている人にとって同じ事で、Let me put an emphasisとくれば何を言うのかと思って耳をそば立てるということになります。

もう一つ紹介すると、形容詞をさきほどのriskという単語につけて、重大なリスクがある、と工夫することも出来ます。例えば、Here we face the serious risk of illegal hackingと言えば、seriousが来て何が来るのかと身構えさせ、それで最後のillegal hackingでなるほどこれが言いたいのかと思わせることができます。

この他、プレゼンテーションであるので、言葉でなくてアクションも使うことが望ましいです。日本人は喋ること読むことに気を取られすぎて、ハンドアクションをして自分の身体的にも相手に語りかけるという事をついつい忘れがちです。欧米ではそれは必ずやるようにしているので、その辺も気を付ける必要があります。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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